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【今週の武豊】ドウデュース以来の朝日杯FS制覇へ!アルテヴェローチェと挑む

text by TOM

YutakaTake

 今週の武豊騎手は、土日ともに京都競馬場で6鞍ずつ、合計12鞍の騎乗を予定している。

 最注目は15日(日)、10月のサウジアラビアRC(G3)を制し、2戦2勝のアルテヴェローチェ(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)と臨む、朝日杯フューチュリティステークス(G1、芝1600m)。

 7月札幌の新馬戦で武豊騎手とのコンビでデビューしたアルテヴェローチェは、好位4番手の外を追走し、直線入り口で先頭に並びかけると、一瞬にして先行勢を置き去りにした。ゴール前では、素質馬のヒシアマンにクビ差まで詰め寄られたものの、後続を大きく離す勝ち方だった。

 続くサウジアラビアRCでは佐々木大輔騎手を背に、後方からレースを進めた。直線を迎えても先頭との差は依然大きかったが、大外一気の末脚がさく裂し、重賞初制覇を果たした。

 武豊騎手もアルテヴェローチェの切れ味には自信を示しており、同レース初戴冠をもたらした2021年のドウデュース以来3年ぶり2度目の朝日杯優勝が視界に入る。

 また、14日(土)の11R・タンザナイトS(OP、芝1200m)では、ゾンニッヒ(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)の手綱を握る。

 近走は芝のスプリント戦を主戦場としているゾンニッヒ。2走前のしらかばS(OP、芝1200m)では、最後方から直線一気の末脚で快勝した。その約1年前にも青函S(OP、芝1200m)で武豊を背に勝利しており、オープンで挙げた2勝はすべてレジェンドとのコンビによるもの。相性は抜群といえ、オープンクラス3勝目への期待が高まる。

 先週の武豊騎手は、8日(日)に京都11R・阪神JF(G1、牝馬、芝1600m)にリリーフィールド(2、栗東・小崎憲厩舎)で参戦したが、12着だった。

 溢れるスピードでダッシュよく先行すると、道中は逃げ馬の直後、2番手でレースを進める。前半1000mが58秒5とやや速めの平均ペースではあったが、直線に入りしばらく先頭争いに加わっていたものの、残り200m手前あたりで脚色が鈍った。結局、外から後方に構えていた差し馬勢が台頭してくると、次々に交わされて12着に沈んだ。

 また、7日(土)には京都5Rの新馬戦(芝1200m)にガンマジーティーピ(牡2、栗東・渡辺薫彦厩舎)に騎乗し、好位抜け出しの完勝で人気に応えた。

 さらに、8日の京都4Rの新馬戦(ダート1800m)でも、シニスターミニスター産駒のヤマニンバロネス(牝2、栗東・千田輝彦厩舎)とのコンビで、好位追走から直線でもよく伸びて8馬身差をつける圧勝劇を披露した。土日で3勝の勝ち星を挙げた名手の手綱さばきは健在だ。

【了】

(文●TOM)

2024年12月14日(土)京都競馬場

R レース名 馬名 性齢 斤量 調教師 着順
1R 2歳未勝利 サウンドモリアーナ 牝2 55.0 武英智【栗東】 11着
7R 2歳未勝利 メイショウハダル 牝2 55.0 河内洋【栗東】 4着
8R 3歳上1勝クラス キタサンシデン 牡3 57.0 本田優【栗東】 11着
10R 出町特別(3歳上2勝クラス) チカミリオン 牝3 55.0 大久保龍志【栗東】 6着
11R タンザナイトS(3歳上オープン) ゾンニッヒ 牡6 57.5 池江泰寿【栗東】 9着
12R 3歳上2勝クラス テラメリタ 牝3 55.0 須貝尚介【栗東】 9着

2024年12月15日(日)京都競馬場

R レース名 馬名 性齢 斤量 調教師 着順
3R 2歳未勝利 チュウワチーフ 牡2 56.0 小崎憲【栗東】 2着
5R メイクデビュー京都(2歳新馬) ルクスコロン 牝2 55.0 上村洋行【栗東】 5着
6R メイクデビュー京都(2歳新馬) メイショウソウセキ 牡2 56.0 松永幹夫【栗東】 4着
8R 3歳上1勝クラス ナムラブーニン 牡3 56.0 高橋一哉【栗東】 16着
11R 朝日フューチュリティ(2歳オープン) アルテヴェローチェ 牡2 56.0 須貝尚介【栗東】 5着
12R 東山ステークス(3歳上3勝クラス) アルーリングビュー 牝4 53.0 吉村圭司【栗東】 2着

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