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【今週の武豊】ジャパンカップ奪取へ!ドウデュースと最後の府中を駆け抜ける

text by TOM

Yutaka Take

 今週の武豊騎手は、土曜に京都競馬場で6鞍、日曜に東京競馬場でジャパンカップ(G1、2400m)など3鞍、合計9鞍を予定している。

 最注目は、コンビでG1・4勝を挙げているドウデュース(牡5、栗東・友道康夫厩舎)と挑む、ジャパンCである。

 20日に更新した自身のオフィシャルサイトでは、武豊がドウデュースと臨むジャパンカップへの熱い思いをつづっている。

 はじめに「黄綬褒章」を受章したことで、18日に行われた「令和6年秋の褒章伝達式」に出席したときの出来事が記されている。

 式典後に皇居へ移動すると、天皇陛下から「ドウデュースは素晴らしい馬ですね」とのお言葉を頂戴した際、「身の引き締まる思い」がしたという。

 ドウデュースの近況については「2歳時からすごく完成度の高い馬でしたが、5歳の秋を迎えて馬体はパーフェクトになっています。今年の秋に関しては、精神面での落ち着きも出てきて、馬がやるべきことを分かっているなと感じています」と全幅の信頼を寄せている。

 さらにドウデュースの年内引退が表明されていることから「一緒に戦えるのはこのジャパンカップを含めてあと2戦しかありません」と残り少ない黄金コンビの解散を惜しむ。

 「楽なレースにはならないことも覚悟しています」とした上で、「脚質的にちょっと偏っているところがある馬なので、展開にも左右される可能性もあるでしょう」と記している。

 10月27日の天皇賞(秋)では、後方から豪脚を引き出しての勝利だった。「慎重に悔いがないように乗りたいと思います」と天才騎手は最後まで自身の気を引き締めた。

 ほかにも同日の東京10R・アプローズ賞(3歳以上2勝クラス、ダ1400m)に2戦2勝の米国産馬オルゴーリオ(牡3、美浦・菊沢隆徳厩舎)に騎乗するなど今週も多くの有力馬の手綱を任されている。

 先週は、17日(日)京都11R・マイルCSでオオバンブルマイ(牡4、栗東・吉村圭司厩舎)に騎乗し、勝ち馬から0秒9差の12着だった。

 昨年オーストラリアで行われた「ゴールデンイーグル」を勝ち、超高額賞金の約5億円を手にし、一躍脚光を浴びたオオバンブルマイとのコンビで挑んだ。

 馬なりで中団馬群の後方からレースを進め、直線での末脚勝負にかけたが、鮮やかな差し脚は炸裂することはなかった。

 また、16日(土)の京都12R・3歳以上2勝クラス(芝2000m)でナムラフッカー(牡3、栗東・村山明厩舎)で追い込み勝ち、17日には京都1Rの2歳未勝利(芝1200m)でダイヤモンド(牡、清水久詞厩舎)の手綱をとり、番手押し切りの横綱相撲で人気に応えてみせた。

【了】

(文●TOM)

2024年11月23日(土)京都競馬場

R レース名 馬名 性齢 斤量 調教師 着順
2R 2歳未勝利 シュパネントウィル 牡2 56.0 吉村圭司【栗東】
5R メイクデビュー京都(2歳新馬) アラベラ 牝2 55.0 上村洋行【栗東】
7R 3歳上1勝クラス オコタンペ 牡3 57.0 須貝尚介【栗東】
8R 3歳上1勝クラス ホルトバージ 牡3 56.0 寺島良【栗東】
9R 栂尾特別(3歳上2勝クラス) ティルドーン 牡4 58.0 森秀行【栗東】
11R 京都2歳S(2歳オープン) ウォータークラーク 牡2 56.0 石橋守【栗東】

2024年11月24日(日)東京競馬場

R レース名 馬名 性齢 斤量 調教師 着順
6R メイクデビュー東京(2歳新馬) トレサフィール 牡2 56.0 稲垣幸雄【美浦】
10R アプローズ賞(3歳上2勝クラス) オルゴーリオ 牡3 57.0 菊沢 隆徳【栗東】
12R ジャパンカップ(3歳上オープン) ドウデュース 牡5 58.0 友道康夫【栗東】

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