【今週の藤田晋】高額落札馬マイクインダムがデビュー フォーエバーヤングはBCクラシック3着惜敗
今週の競馬では、人気アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』などで知られるサイバーエージェントグループの藤田晋社長が所有する競走馬が、3頭出走する予定となっている。
注目は、2022年のセレクトセール当歳馬部門において1億6000万円(税抜)で落札したマイクインダム(牝2、栗東・中内田充正厩舎)である。
同馬は9日(土)東京6Rの新馬戦(牝馬、芝1600m)に川田将雅騎手を鞍上に迎えデビューする。父ロードカナロアの牝馬が初戦でどのようなパフォーマンスをみせてくれるのか楽しみだ。
10日(日)には京都10R・ラッキーライラックC(3歳以上3勝クラス、ダート1800m)に、父Justifyの米国産馬ラップスター(牡4、栗東・森秀行厩舎)が約5か月半ぶりに出走する。
デビューから一貫してダート戦を使われ、10戦して3勝の実績をもつ。掲示板を外したのは逃げて息が入らず7着だった昇級初戦の前走と、やや距離が長かった東京の2100m戦のみである。久々の実戦となるが、今回は適距離で継続騎乗となる武豊を背に、まずはオープン入りを目指して勝機をうかがう。
先週の藤田氏の所有馬は、アメリカのデルマー競馬場で日本時間の3日(祝・日)に行われたブリーダーズカップクラシック(G1、ダート2000m)に、フォーエバーヤング(牡3、矢作芳人厩舎)が挑戦した。
日本での単勝オッズが1番人気の支持を集めたのは当然としても、現地オッズでも歴戦のダート猛者を抑えて1番人気となったことも注目に値する。
矢作調教師をして「試練の枠」と言わしめた最内1番ゲートからのスタートとなったフォーエバーヤングだったが、この日はゲートが開くと好スタートを決める。
鞍上の坂井瑠星がやや押してポジションを取りにいき、ハイペースで飛ばすデルマソトガケから3番手あたりの好位置をキープする。最終コーナー手前でやや後退加減となるも、直線で外に持ち出されると、もう一度エンジンがかかり盛り返す脚を披露した。
春にケンタッキーダービーで覇を競ったアメリカの3歳馬勢がワンツーを決める中、フォーエバーヤングは3馬身弱離された3着に健闘した。
今回は、歴史的な偉業を成し遂げるには至らなかったが、力を出し切った愛馬に対し、藤田氏はレース直後にX(旧ツイッター)を更新し、「フォーエバーヤングの応援、ありがとうございました 来年また挑戦します!」と前を向いた。
管理する矢作調教師も清々しい表情で「完敗」を認め、デビューからわずか1年の間にここまで成長した同馬をねぎらった。
同日のブリーダーズカップスプリント(G1、ダート1200m)に出走したメタマックス(牡4、栗東・森秀行厩舎)は、日本馬最先着となる8着に健闘、2日(土)に行われたブリーダーズカップジュベナイル(G1、ダート1700m)に武豊鞍上で参戦したシンビリーブ(牡2、栗東・森秀行厩舎)は10着だった。
国内の中央競馬では、2日の東京11R・京王杯2歳S(G2、芝1400m)に出走したシンフォーエバー(牡2、栗東・森秀行厩舎)が先行して粘っての6着、バニーラビット(牡2、栗東・武幸四郎厩舎)は後方から差を詰めた7着にそれぞれ入っている。
【結果】2024年11月9日(土)
競馬場 | レース名 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 着順 |
---|---|---|---|---|---|
東京6R | 2歳新馬 | マイクインダム | 牝2 | 川田将雅 | 7着 |
京都4R | 2歳新馬 | ミライヘノカギ | 牡2 | 団野大成 | 3着 |
【結果】2024年11月10日(日)
競馬場 | レース名 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 着順 |
---|---|---|---|---|---|
東京10R | ラッキーライラックC(3勝クラス) | ラップスター | 牡4 | 川田将雅 | 14着 |
【了】
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