HOME » ニュース » 最新情報 » 【今週の武豊】初騎乗のアドマイヤテラで5年ぶり6回目の菊花賞制覇へ!

【今週の武豊】初騎乗のアドマイヤテラで5年ぶり6回目の菊花賞制覇へ!

text by TOM

Yutake Take
近藤旬子氏の所有馬に騎乗する武豊

 今週の武豊は、土曜に京都競馬場で8鞍、日曜も京都で菊花賞(G1)など8鞍に騎乗し、合計16鞍を予定している。

 20日(日)の京都11R・菊花賞ではアドマイヤテラ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)に騎乗する。アドマイヤテラの武器は、2017年のクイーンCを制し、オークスでも3着に好走した母アドマイヤミヤビ譲りの鋭い末脚だ。

 昨年11月の新馬戦、続く3歳1勝クラスは持ち前の末脚を生かし連勝。しかし、春のクラシックトライアルの若葉Sと京都新聞杯では、いずれも4着に敗れた。

 仕切り直しの一戦となった7月札幌の阿寒湖特別(3歳以上2勝クラス、芝2600m)では出遅れが響き、直線では勝ち馬に伸び負けて2着に惜敗した。しかし、続く9月中京の茶臼山高原特別(3歳以上2勝クラス、芝2200m)では、力の違いをみせて断然人気に応えての勝利。満を持して、今回の大舞台を迎える。

 19年のワールドプレミアなど菊花賞歴代最多の5勝を誇る武豊は、アドマイヤテラに初騎乗となるが、先日13日の秋華賞ではボンドガールの鬼脚を引き出して2着に食い込んだ。クラシック最終戦では5年ぶりとなる勝利を飾り、最多勝利記録を更新して“菊花賞男”の面目躍如といきたい。

 同日の京都9R・清滝特別(3歳以上2勝クラス、芝2200m)では、神戸新聞杯で無念の出走取り消しとなったサブマリーナ(牡3、栗東・庄野靖志厩舎)とコンビ継続で臨む。

 父スワーヴリチャード産駒らしい末脚を駆使し、ここまで3戦2勝、3着1回と堅実な成績を残す素質馬である。今回は自己条件でポテンシャルを発揮したいところだ。

 19日(土)の京都11R・オータムリーフS(OP、ダート1400m)では、3戦ぶりにスマートフォルス(牡4、栗東・吉村圭司厩舎)の手綱を握る。武豊はコンビで【3-3-0-1】と手の内に入れており、同馬を約1年半ぶりとなる勝利に導きたい。

 同じく京都3R・新馬戦(ダート1200m)では、新種牡馬ナダル産駒のフェデラー(牡2、栗東・石橋守厩舎)に騎乗する。母グアンはダート中距離戦で3勝を挙げており、父ナダルは今年のJRA2歳馬12勝のうち9勝をダート戦で記録している。ダート適性の高いこの血統が、どのような走りを見せるか注目される。

 その他、19日の京都10R・宝ケ池特別のマイシンフォニー(牝5、栗東・松永幹夫厩舎)や20日の京都8R・なでしこ賞のジャスパーソレイユ(牡2、栗東・森秀行厩舎)など多数の有力馬に騎乗する。今週も“レジェンド”の手綱さばきを刮目したい。

2024年10月19日(土)京都競馬場

R レース名 馬名 性齢 斤量 調教師
1 2歳未勝利 マジカルシャイン 牝2 55.0 武英智【栗東】
2 2歳未勝利 メイショウハダル 牝2 55.0 河内洋【栗東】
3 2歳未勝利 セイフウサツキ 牡2 56.0 松永幹夫【栗東】
4 メイクデビュー京都(2歳新馬) ランスオブコメット 牡2 56.0 奥村豊【栗東】
5 メイクデビュー京都(2歳新馬) オメガショータイム 牡2 56.0 松永幹夫【栗東】
6 3歳上1勝クラス グランアルティスタ 牡3 55.0 寺島良【栗東】
10 宝ケ池特別(3歳上2勝クラス) マイシンフォニー 牝5 56.0 松永幹夫【栗東】
11 オータムリーフS(3歳上オープン) スマートフォルス 牡4 57.0 吉村 圭司【栗東】

2024年10月20日(日)京都競馬場

R レース名 馬名 性齢 斤量 調教師
2 2歳未勝利 ダイヤモンド 牡2 56.0 清水久詞【栗東】
3 メイクデビュー京都(2歳新馬) フェデラー 牡2 56.0 石橋守【栗東】
5 メイクデビュー京都(2歳新馬) ヤマニンブークリエ 牡2 56.0 松永 幹夫【栗東】
7 3歳上2勝クラス チカミリオン 牝3 54.0 大久保 龍志【栗東】
8 なでしこ賞(2歳1勝クラス) ジャスパーソレイユ 牡2 56.0 森 秀行【栗東】
9 清滝特別(3歳上2勝クラス) サブマリーナ 牡3 55.0 庄野 靖志【栗東】
10 キセキC(3歳上3勝クラス) ジュリアバローズ 牝6 55.0 上村 洋行【栗東】
11 菊花賞(GⅠ) アドマイヤテラ 牡3 57.0 友道康夫【栗東】

【関連記事】

ボンドガールを秋華賞2着に導く! ケイアイセナはオープン入り【先週の武豊】
【今週のキズナ産駒】クイーンズウォーク&タガノエルピーダが秋華賞奪取へ! リーディングサイアーは独走
【先週の武豊】凱旋門賞で騎乗したアルリファーは11着に敗退。サンライズジパングはJDC3着