【神戸新聞杯2026】ロブチェンは勝てる? 過去の二冠馬・三冠馬から見えた“鉄板級”データ

9月21日(月・祝)、阪神競馬場でG2・神戸新聞杯が行われる。
最大の注目は、皐月賞と日本ダービーを制したロブチェンだ。春のクラシック二冠を達成し、史上9頭目の三冠馬を目指して秋初戦を迎える。
今週のヨソクヒロバでは、「神戸新聞杯でロブチェンは勝つ?」という問題が出題される。
勝つか、負けるか。一見するとシンプルな二択だが、本当に簡単な問題なのだろうか。
では実際、過去に皐月賞と日本ダービーを制した春二冠馬は、神戸新聞杯でどのような成績を残してきたのだろうか。
今回は、2000年以降の春二冠馬と、その後に三冠を達成した馬の神戸新聞杯での成績を振り返る。さらに、今年の出走予定馬の中に、ロブチェンの強力なライバルとなり得る馬がいるのかも探っていく。
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「ロブチェンは神戸新聞杯を勝つ?」

■春二冠馬は神戸新聞杯でどうだった?
まずは、2000年以降の春二冠馬の神戸新聞杯での成績を確認したい。
なお、京都新聞杯は1999年まで秋に行われる菊花賞トライアルだったが、2000年に5月へ移設。それに伴い、神戸新聞杯が関西圏で行われる重要な菊花賞トライアルとなった。
そのため、今回は現在に近い位置付けとなった2000年以降の成績を対象とする。
| 年 | 春二冠馬 | 神戸新聞杯 | 神戸新聞杯勝ち馬 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2003年 | ネオユニヴァース | 3着 | ゼンノロブロイ | 菊花賞3着 |
| 2005年 | ディープインパクト | 1着 | ディープインパクト | 三冠達成 |
| 2006年 | メイショウサムソン | 2着 | ドリームパスポート | 菊花賞4着 |
| 2011年 | オルフェーヴル | 1着 | オルフェーヴル | 三冠達成 |
| 2015年 | ドゥラメンテ | 不出走 | リアファル | 故障で秋全休 |
| 2020年 | コントレイル | 1着 | コントレイル | 三冠達成 |
| 2026年 | ロブチェン | ? | ? | 三冠に挑戦 |
2003年のネオユニヴァースは3着、2005年のディープインパクトは1着、2006年のメイショウサムソンは2着、2011年のオルフェーヴルと2020年のコントレイルはともに1着。
2015年のドゥラメンテはダービー後に骨折が判明し、3歳秋を全休している。
つまり、故障で出走できなかったドゥラメンテを除けば、春二冠馬の神戸新聞杯成績は【3-1-1-0】。勝率60.0%、連対率80.0%、複勝率100%となっている。
出走した5頭は、全馬が3着以内に入っている。
春のクラシックを2つとも勝つほどの馬だけに、秋初戦でも能力を示してきたと言える。
■三冠馬となった3頭は神戸新聞杯で全勝
さらに興味深いのが、最終的に三冠を達成した馬の神戸新聞杯での成績だ。
2000年以降では、ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルの3頭が皐月賞、日本ダービー、菊花賞の牡馬クラシック三冠を達成している。
この3頭はいずれも、菊花賞の前哨戦として神戸新聞杯に出走し、すべて勝利している。
もちろん、「神戸新聞杯を勝てば三冠馬になれる」という話ではない。
しかし、ロブチェンと同じく春二冠を制して三冠に挑んだ近年の3頭が、いずれも秋初戦から結果を残していたことは覚えておきたい。
ロブチェンが神戸新聞杯を勝利すれば、過去の三冠馬3頭と同じステップを踏むことになる。菊花賞へ向けても、心強いデータのひとつと言えるだろう。
■春二冠馬を倒したのはどんな馬?

では逆に、春二冠馬が神戸新聞杯で敗れた2例を見てみよう。
2003年のネオユニヴァースは3着。勝ったのはゼンノロブロイだった。
ゼンノロブロイは同年の日本ダービー2着馬。つまり、春の時点でネオユニヴァースと世代トップの座を争っていた馬である。
2006年には、皐月賞と日本ダービーを連勝したメイショウサムソンが単勝1.6倍の1番人気に支持されたものの2着に敗れた。
これを破ったドリームパスポートは、皐月賞2着、日本ダービー3着。春二冠こそ獲得できなかったものの、両クラシックでメイショウサムソンに迫っていた実力馬だった。
過去の2例を見る限り、春二冠馬を神戸新聞杯で倒したのは、単なる夏の上がり馬ではなく、春のG1ですでに世代トップクラスの能力を示していた馬だった。
ここは、今年のライバル候補を考えるうえで重要なポイントになりそうだ。
■今年はダービー2~5着馬が不在
それでは今年のメンバーを見てみよう。
ロブチェンが制した日本ダービーは、2着パントルナイーフ、3着バステール、4着ゴーイントゥスカイ、5着マテンロウゲイルという結果だった。
しかし、神戸新聞杯への出走が想定されているメンバーには、これらダービー2~5着馬の名前がない。さらに、リアライズシリウスなど皐月賞の2~5着馬も出走を予定していない。
つまり、過去に春二冠馬を破ったゼンノロブロイやドリームパスポートのような、春のG1で二冠馬に肉薄した馬は、現時点では見当たらない。
過去のデータから考えると、今年の神戸新聞杯はロブチェンの“一強ムード”が漂うメンバー構成と言えるかもしれない。
■最大のライバル候補はアルトラムスか

今年のメンバーで、春の直接対決から最も注目したいのがアルトラムスだ。
今年の毎日杯を勝った重賞ウイナーで、日本ダービーでは16番人気ながら6着まで追い上げた。
着順だけならロブチェンとの差は大きく見えるが、勝ち時計2分22秒7に対してアルトラムスは2分23秒1。着差はわずか0秒4だった。
さらに、上がり3Fはロブチェンの33秒2を上回る33秒1をマークしている。
そして毎日杯を勝った舞台は、今回と同じ阪神の芝外回り。距離こそ1800mから2400mへ延びるものの、阪神コースの重賞で結果を残していることは心強い。
春から成長しているならば、有力な逆転候補としてまず名前を挙げたい存在だ。
■コンジェスタスもダービーでは0秒4差

もう1頭挙げておきたいのはコンジェスタス。
春は新馬戦から3連勝でG2・京都新聞杯を制覇。その勢いで日本ダービーに挑み、9着だった。
こちらも着順だけを見ると9着だが、走破時計はアルトラムスと同じ2分23秒1。ロブチェンとの着差は0秒4だった。
キャリアはまだ4戦。ダービーが初黒星だった馬でもあり、春から秋にかけての成長があれば、アルトラムスとともにロブチェンへ迫る候補と考えられる。
コンジェスタスの父は、2020年に神戸新聞杯を制し、その後三冠を達成したコントレイル。父と同じ舞台でどのような走りを見せるのかも注目される。
■神戸新聞杯自体も「ダービー組」「重賞馬」が強い

レース全体の近年傾向も、ロブチェンをはじめとする春の実績馬を後押ししている。
過去10年の神戸新聞杯では、勝ち馬10頭のうち9頭が前走で日本ダービーに出走していた。唯一の例外は、2024年の日本ダービーを出走取消となったメイショウタバルだ。
さらに、2022年の勝ち馬ジャスティンパレスを除く9頭は、その時点ですでにJRA重賞の勝利実績があった。
今年のメンバーでは、ロブチェンはもちろん、毎日杯馬アルトラムス、京都新聞杯馬コンジェスタス、京成杯馬グリーンエナジーなどが、重賞勝ち馬に該当する。
グリーンエナジーは日本ダービーでは16着だったものの、重賞勝ちという点では過去傾向に合致する1頭だ。
「ロブチェンに勝つ馬」を探すという今回のテーマであれば、現状では夏の上がり馬よりも、春の重賞路線で実績を残した馬をまず意識したいデータとなっている。
■まとめ
2000年以降、皐月賞と日本ダービーを制した春二冠馬は、故障で出走できなかったドゥラメンテを除いて5頭が神戸新聞杯に出走。
その成績は【3-1-1-0】で複勝率100%。さらに、後に三冠を達成したディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルは3頭とも神戸新聞杯を勝っていた。
一方、春二冠馬を破ったゼンノロブロイとドリームパスポートは、いずれも春のG1ですでに世代トップクラスの実績を残していた馬だった。
今年は、皐月賞と日本ダービー2~5着馬が不在となっている。
その中でライバル候補を探すなら、ダービー6着で勝ち馬から0秒4差だった毎日杯馬アルトラムス、そして同じく0秒4差だった京都新聞杯馬コンジェスタスがまず浮かび上がる。
果たしてロブチェンが、ディープインパクトやオルフェーヴル、コントレイルと同じように神戸新聞杯を制し、三冠へ王手をかけるのか。
それとも、アルトラムスやコンジェスタスをはじめとするライバルが春の二冠馬を止めるのか。
過去の二冠馬、三冠馬の成績と今年のメンバーを照らし合わせながら、ヨソクヒロバの問題に挑戦してみてはいかがだろうか。
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【文:競馬チャンネル編集部】
【了】



