今週の武豊は、土曜に京都競馬場で5鞍、日曜も京都で秋華賞（G1）を含む5鞍、月曜は東京で府中牝馬ステークス（G2）など6鞍に騎乗し、合計16鞍を予定している。

　13日(日)の京都11R・秋華賞ではボンドガール（牝3、美浦・手塚貴久厩舎）の手綱を握る予定だ。4月のニュージーランドトロフィー(NZT)から5戦連続の騎乗となる。

　ボンドガールの戦績は、【1-3-1-1】で、勝利を挙げたのは新馬戦の1度だけである。ただし、初戦以外は重賞のみに出走しており、これが評価を下げるものではない。また、新馬戦ではオークス馬チェルヴィニアを退けたという事実も見逃せないだろう。本レース歴代最多タイとなる3勝を誇るレジェンドの手腕に期待が寄せられている。2005年のエアメサイア以来の勝利となるか、オーナーの藤田晋氏に初のG1タイトルをプレゼントできるか注目だ。

　14日(祝・月)の東京11R・府中牝馬ステークスでは、昨年の牝馬三冠戦線で上位争いを演じたハーパー（牝4、栗東・友道康夫厩舎）と初コンビを組む。

　エリザベス女王杯3着以降は、有馬記念、大阪杯、ヴィクトリアマイルと着順を大きく落としているが、休養を挟んで迎える今回は復活劇が期待される。

　先日、2025年から同レースの名称変更が発表された。「府中牝馬ステークス」として実施されるラストを飾って存在感をみせつけたい。

　また同日の東京5R・新馬戦（芝1800m）では、Wootton Bassett産駒の外国産馬シオーグ（牝2、栗東・中竹和也厩舎）の手綱をとる。母ディアドラは17年の秋華賞や19年の英ナッソーSを制して日英G1馬となり、アイルランドで繁殖入りした。初戦からどういった走りをみせるのか注目したい。

　12日(土)の京都11R・大阪スポーツ杯（ダート1800m）ではクールミラボー（牡4、栗東・寺島良厩舎）に騎乗する。同馬は3歳時にきさらぎ賞で3着の実績があるが、続く若葉Sでの6着を最後にダート路線にシフト。

　今年2月に2100mの金蹄Sを勝ってオープン入りしており、前走で久々の1800mを使われるも、後方からのレースを強いられて8着に敗れた。今回も同じ距離での続戦なので、今後を占う試金石の一戦となりそうだ。

　その他、12日の京都10R・大原Sのケイアイセナ（牡5、栗東・平田修厩舎）や13日の京都8R・もみじSのジャスパーディビネ（牡2、栗東・森秀行厩舎）など多数の有力馬に騎乗する。今週も “レジェンド”の手綱さばきから目が離せない。

2024年10月12日（土）京都競馬場

2024年10月13日（日）京都競馬場

2024年10月14日（月）東京競馬場