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2017年日本ダービーを制した藤沢和雄調教師(写真中央)
2017年日本ダービーを制した藤沢和雄調教師(写真中央)

競馬界の奥深さと、人と馬が織りなす情熱を描いたドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系・日曜劇場)が大きな注目を集めている。本作は本日14日、21時からの放送で最終回を迎えるが、その翌週12月19日には、競馬への理解を一段と深める一冊『サラブレッド大辞典』(株式会社カンゼン刊)が発売される。
本稿では、『ザ・ロイヤルファミリー』で目黒蓮や高杉真宙が演じる馬主や騎手などの役柄に注目し、それぞれが競馬界において実際にはどのような立場にあたるのかを、『サラブレッド大辞典』の知見を交えて解説していく。[2/3ページ]

2. 調教師(トレーナー):科学的知見とローテーションの策定者

 調教師は、馬主から預託された競走馬を管理し、その馬に合ったトレーニングを実施し、レースに出走させる責任を担う。賞金の取り分は10%だ。調教師の仕事は、馬の知識と緻密なマネジメントを必要とするだけではなく、厩舎の経営者でもある。

【『ザ・ロイヤルファミリー』の登場人物】
• 広中博(安藤政信): 美浦トレセン所属の調教師。若手ホープ的存在で、冷静な分析と緻密な計画を得意とし、競走馬の知識に長けている。

• 田所功(吉田ウーロン太): 美浦トレセン所属の調教師。耕造と衝突し、管理馬を広中厩舎へ転厩させた。

• 佐木隆文(天宮良): 岩手競馬・盛岡競馬場所属の調教師。佐木隆二郎の父である。

【サラブレッド大辞典による解説】
 調教師の最重要任務の一つは、競走馬の心身の回復期間を考慮しながら目標レースにピークを合わせるローテーション(出走間隔・予定の組み方)の策定である。トレーニングの拠点は、関東の美浦トレーニングセンター(トレセン)栗東トレセンであり、競走馬はレース前の一定期間を所属厩舎で過ごす「内厩制度」が採用されている。

 調教には、心肺機能と精神力を養う坂路コースや、実戦に近いトレーニングで瞬発力や操作性を養うウッドチップコースなどが利用される。調教師は、預かった愛馬をとにかく無事にレースへと送り出すことが最も重要な仕事だと語られている。

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