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10月26日(日)に行われた菊花賞は、C.ルメール騎手が騎乗したエネルジコが見事な勝利を収めた。一方、ダービーで3着に入るなどの実績を持ち、今回3番人気に推されたショウヘイは14着に敗れる結果となった。今回は、そのショウヘイの走りに焦点を当て、レース内容を振り返っていく。[2/2ページ]

ショウヘイが馬券圏外に敗れた時の共通点とは…?

2025年京都新聞杯を制したショウヘイ
2025年京都新聞杯を制したショウヘイ

 さらに振り返ると、パドックからテンションが高く、いつもと比べてエキサイトしてしまっていたショウヘイ。

 先週の秋華賞のカムニャックほどのイレ込みではなかったが、3000mのマラソンレースである菊花賞では、やはりいかにスタミナを温存できるかが鍵。

 パドックや返し馬でテンションが上がってしまい、レース中も引っ掛かってしまったショウヘイに余力はなく、直線ではズルズルと後退してしまった。

 もちろん岩田望来騎手がどうこうというわけではないが、結果的に掲示板に載った上位5頭は全て、前走からの継続騎乗。長距離G1での乗り替わり、ましてやテン乗りとなると、難しい面があったのかもしれない。

 ちなみに、菊花賞を含めたショウヘイのキャリア7戦の中で、馬券圏外に敗れたのは、今回の菊花賞ときさらぎ賞の2戦。

 この2戦の共通点は、ともにレース上がりが35秒台であること。逆に言うと、レース上がりが33〜34秒台のレースでは常に結果を残しているということである。

 今回はレース前からエキサイトしてしまったことと、3000mという適性外の距離だったことが重なった敗戦。

 1800〜2400mで比較的上がりの速い決着となれば、世代トップクラスであるという評価は変わらない。

 今後のローテーションはまだ分からないが、天皇賞(秋)に出走する3歳勢が好走するようなら、仮にこの馬がジャパンカップ出走したとしても、惑星となる可能性がある。

■全着順

着順 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 後3F 人気 単勝オッズ 厩舎
1 5 9 エネルジコ 牡3 57.0 C.ルメール 3:04.0 35.0 1 3.8 【美浦】高柳瑞樹
2 7 15 エリキング 牡3 57.0 川田将雅 3:04.3 2 35.2 2 4.3 【栗東】中内田充正
3 7 14 エキサイトバイオ 牡3 57.0 荻野極 3:04.4 3/4 35.7 13 82.6 【栗東】今野貞一
4 6 12 ゲルチュタール 牡3 57.0 坂井瑠星 3:04.4 ハナ 35.2 5 9.2 【栗東】杉山晴紀
5 8 18 レッドバンデ 牡3 57.0 佐々木大輔 3:04.5 クビ 35.5 9 17.4 【美浦】大竹正博
6 3 6 ミラージュナイト 牡3 57.0 藤岡佑介 3:04.5 クビ 35.1 8 15.2 【栗東】辻野泰之
7 1 1 コーチェラバレー 牡3 57.0 西村淳也 3:04.6 3/4 35.3 15 107.0 【栗東】安田翔伍
8 3 5 ジョバンニ 牡3 57.0 松山弘平 3:04.7 クビ 35.2 6 11.9 【栗東】杉山晴紀
9 4 8 レクスノヴァス 牡3 57.0 横山和生 3:04.8 クビ 36.0 10 20.4 【栗東】上村洋行
10 7 13 アロンディ 牡3 57.0 団野大成 3:05.1 2 35.9 17 214.4 【栗東】武英智
11 1 2 アマキヒ 牡3 57.0 戸崎圭太 3:05.4 2 35.7 12 45.9 【美浦】国枝栄
12 2 3 ライトトラック 牡3 57.0 和田竜二 3:05.5 3/4 36.3 11 41.9 【栗東】友道康夫
13 6 11 マイユニバース 牡3 57.0 武豊 3:05.5 クビ 36.7 4 9.1 【栗東】武幸四郎
14 4 7 ショウヘイ 牡3 57.0 岩田望来 3:05.6 クビ 36.7 3 7.9 【栗東】友道康夫
15 8 17 レイヤードレッド 牡3 57.0 嶋田純次 3:06.3 4 36.9 18 265.1 【美浦】手塚貴久
16 2 4 ヤマニンブークリエ 牡3 57.0 横山典弘 3:06.4 1/2 37.3 7 14.1 【栗東】松永幹夫
17 8 16 ラーシャローム 牡3 57.0 岩田康誠 3:08.3 39.2 16 179.1 【美浦】奥村武
18 5 10 ジーティーアダマン 牡3 57.0 北村友一 3:10.8 42.0 14 85.2 【栗東】上村洋行

【了】

(文●中西友馬)

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