![HatTrick](https://keibachannel.jp/wp-content/uploads/2025/01/HatTrick.png)
③ハットトリック
父:サンデーサイレンス
母:トリッキーコード
母父:Lost Code
性別:牡馬
生年月日:2001年4月26日
調教師:角居勝彦(栗東)
馬主:(有)キャロットファーム
戦績:21戦8勝 [8-0-0-13]
主な勝ち鞍:香港マイル(GⅠ)、マイルチャンピオンシップ(GⅠ)
馬名の由来:サッカーで3点以上を一人で決めること、母名より連想
オフサイドトラップの引退から5年半が経った、2004年の5月。もうすぐ2歳の新馬戦も始まろうかという時期に3歳でデビュー戦を迎えたのが、ハットトリックであった。その名の通り、サッカーで1人の選手が3点以上を決めることが名前の由来となった同馬は、既走馬相手に未勝利戦を勝利。
その後も芝のマイル戦では無類の強さを誇り、マイル4戦4勝で京都金杯を制覇。続く東京新聞杯も勝利するが、マイラーズCでマイル初黒星となる9着に敗れると、そこから天皇賞(秋)まで4連敗を喫してしまう。そんな中迎えた、2005年のマイルCS。この年の注目は、史上初となるマイルCS3連覇がかかるデュランダル。単勝1.5倍と断然の支持を集めていた。しかし、そのデュランダルを8着に退けてG1初制覇を飾ったのがハットトリック。先に抜け出して粘り込みを図ったダイワメジャーを、ゴール前でハナ差交わしての勝利であった。
さらには、続く香港マイルも連勝。香港マイルの日本馬による勝利は、エイシンプレストン以来2頭目という快挙であった。その後は、勝利を挙げることができずに現役を引退することとなり、種牡馬としてアメリカに輸出。産駒はアメリカを中心に、ヨーロッパなどでも活躍した。日本で登録された産駒は21頭のみであったが、その中から、リステッド競走の都大路Sを制しているエアファンディタを輩出した。
現役時代は19戦のキャリアのうち、重賞4勝を含む8勝を挙げたが、残りの11戦は掲示板(5着以内)にも載れず。ピンかパーか、はっきりとした成績が印象に残る馬であった。