
競馬界には、サッカー用語や名選手の愛称に由来するユニークな馬名が数多く存在する。中にはG1タイトルを手にした名馬や、ファンの記憶に深く刻まれた個性派も少なくない。今回は、そんな“サッカー関連馬名”を持つ競走馬の中から、特に印象的な活躍を見せた5頭を紹介する。[5/5ページ]
⑤コディーノ
父:キングカメハメハ
母:ハッピーパス
母父:サンデーサイレンス
性別:牡馬
生年月日:2010年2月15日
調教師:藤沢和雄(美浦)
馬主:(有)サンデーレーシング
戦績:11戦3勝 [3-1-2-5]
主な勝ち鞍:東京スポーツ杯2歳S(GⅢ)
馬名の由来:弁髪(伊)。有名サッカー選手の愛称
ペルーサと同じ藤沢和雄厩舎には、3年下にもう1人サッカー界のレジェンドが存在。それがコディーノであった。コディーノとは、イタリア語で「弁髪」や「ポニーテール」を表しており、イタリアの英雄ロベルト・バッジョの愛称である。
ペルーサは8歳まで現役生活を送っていたため、この時期の藤沢厩舎には、アルゼンチンの英雄とイタリアの英雄がともに在籍していたこととなる。
そんなコディーノは、2012年の8月にデビューすると、新馬戦を快勝。続く札幌2歳Sで重賞初制覇を飾ると、東京スポーツ杯2歳Sも制してデビューから無傷の3連勝。一躍、世代トップクラスへと上り詰めた。
そして迎えた朝日杯FS。単勝1.3倍と断然の1番人気に支持されるも、札幌2歳Sで4着に下していた伏兵ロゴタイプにまさかの敗戦。クビ差先着を許しての2着となり、デビューからの連勝が3でストップした。
その後、翌年のクラシックでは、ロゴタイプ、エピファネイア、キズナと「4強」を形成するも、皐月賞3着、ダービー9着と、クラシック制覇には手が届かなかった。
翌年、疝痛を引き金にして体調が悪化し、まだ現役の競走馬であるにも関わらず、4歳という若さで天国へと旅立った。G1制覇こそならなかったが、重賞タイトルを2つ獲得する活躍。重賞を連勝した2歳時の圧倒的な強さは、まさにイタリアの至宝の名にふさわしいものであった。
今回紹介した5頭のほかにも、天皇賞(春)を連覇したフェノーメノは、ブラジル代表として活躍したロナウドの愛称であったり、昨年の京都2歳Sを制したエリキングは、町田ゼルビアに所属しているエリキ選手が名前の由来となっている。(FC町田ゼルビアの代表取締役社長兼CEOである藤田晋氏が、エリキングの馬主)
このように、サッカーに関連する名前の馬は数多く存在する。これをキッカケにして、サッカー好きの方が競馬にも興味を持っていただけたら、幸いである。
【了】
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【著者プロフィール:中西友馬】
1993(平成5)年6月18日、神奈川県横浜市生まれ。大学卒業後、競馬新聞社に入社し、約7年間専門紙トラックマンとして美浦に勤務。テレビやラジオでのパドック解説など、メディア出演も行っていた。2024年よりフリーライターとしての活動を始め、現在は主に、株式会社カンゼンが運営する競馬情報サイト『競馬チャンネル』内の記事を執筆している。



