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Salios
第5回サウジアラビアRCを制したときのサリオス

9位 サリオス(4億9,217万円)

 2歳6月の早期デビューとなったサリオスは、引退する5歳まで第一線で活躍した。特に3歳春のクラシックでは、三冠馬コントレイルの好敵手として注目を浴びた。

 良血馬のサリオスはデビュー前から評価が高く、東京芝1600mのデビュー戦では3.2倍の2番人気となった。レースは最終直線に入ってもほぼ馬なりで後続を突き放し、見事デビュー勝ちを収めた。

 続く2戦目、サウジアラビアロイヤルカップでも完勝。3戦目の朝日杯フューチュリティステークスでは、1分33秒0のレースレコードでの圧勝劇だった。3連勝で獲得した賞金は、すでに1億円を超えた。また、この2週間後のホープフルステークスを制したコントレイルとの対決が、早くも期待されるようになった。

 無敗馬同士の対決は皐月賞で実現。直線では先に先頭に立ったサリオスだったが、外から進出してきたコントレイルに半馬身差で敗れ、初黒星を喫した。続く日本ダービーでもコントレイルとのマッチレースとなり、直線、前を走るコントレイルを懸命に追うが、最後は3馬身離されて2着。

 好敵手コントレイルに連敗を喫したサリオスは、秋から中距離路線に進んだ。初戦の毎日王冠では、古馬と初対戦ながら圧勝し、改めて実力の高さを示した。続くマイルチャンピオンシップは上り最速33秒1の脚を使ったものの5着に敗退。デビューからの連対記録は6でストップしたが、掲示板は確保で本賞金は獲得した。この年は2億円以上の賞金を得た。

 4歳以降は重賞で1勝、G1では2度の3着入賞を果たし、約1億6,000万円の賞金を獲得。引退までの総獲得賞金はおよそ5億円に達した。

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