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⑤ドーギッド

Dogged
ドーギッド

父:オルフェーヴル
母:インフレキシビリティ
母父:Scat Daddy
性別:牡馬
生年月日:2022年2月7日
馬主:(株)G1レーシング
戦績:1戦1勝 [1-0-0-0]
主な戦績:2歳新馬

 最後の1頭も、未出走馬の中から紹介したい。先述したアクチノータスは血統面から魅力十分だったが、こちらのドーギッドは調教の動きから推したい1頭。

 ドーギッドは、父オルフェーヴル、母インフレキシビリティの牝馬。父オルフェーヴルは、言わずと知れた2011年のクラシック3冠馬。凱旋門賞で2年連続2着となったことや、阪神大賞典での逸走が記憶に残っている人も多いことだろう。母のインフレキシビリティはカナダ産馬で、現役時代は芝・ダート兼用の活躍を見せていた。繁殖牝馬としての期待も大きく、初年度はロードカナロア、このドーギッドがオルフェーヴルで、翌年からは2年連続でキタサンブラックと、錚々たるメンバーが交配相手となっている。

 この馬も成長を待ったため時間がかかったが、オルフェーヴル産駒の牝馬で危惧される、気性面の不安も現状は問題なさそう。そして年末から本格的に始まった追い切りでは、同じ未出走馬はもちろん、既走馬や格上馬とも互角以上の動きを見せている。

 矢作厩舎に現在入厩している未出走馬の中では、個人的に一番動けている印象で、デビューをここまで待った成果は確実に現れている。中京除外の小倉デビューが有力視されており、間もなくターフで見ることができるだろう。

(※執筆後にドーギッドは、1/25(土)のメイクデビュー小倉を勝利。道中は後方追走も、レース上がりを1秒1上回る末脚を見せて差し切る強い勝ち方を見せた)

 今回紹介した5頭以外にも、既に重賞での好走経験があるタイセイカレントやミストレスなど、素質馬が多数スタンバイしている矢作厩舎。夏以降にデビューする2歳馬も含めて、2025年も大活躍が期待できそうだ。

【了】

(文●中西友馬

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