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②ジュタ

Tjuta
ジュタ

父:ドゥラメンテ
母:シャンパンエニワン
母父:ストリートセンス
性別:牡馬
生年月日:2022年2月10日
馬主:(株)ラ・メール
戦績:3戦2勝 [2-0-0-1]
主な戦績:若駒S(L)、G1ホープフルS(4着)

 次に取り上げるのは、若駒Sに特別登録をしているジュタ。セレクトセールで3億5200万円という高値で取り引きされたジュタは、父はこの世代がラストクロップとなる2015年のクラシック2冠馬ドゥラメンテ、母は米G2勝ち馬シャンパンエニワンという良血馬である。

 昨年11月に東京芝1800mの新馬戦でデビューすると、好位のインから抜け出す、危なげないレースぶりでデビュー勝ちを収める。そして2戦目に選んだのは、なんとG1のホープフルS。キャリア1戦でのG1挑戦に加え、約1ヶ月間隔で再度の関東遠征、初コースに初距離、試練の8枠16番など、不安要素を挙げたらキリのないような状況だったが、直線しぶとく伸びて4着に好走。3歳シーズンに向けて、大きく視界が開ける一戦であった。

 そして、レース後は放牧に出されず在厩調整で続戦。当初は京成杯を予定という報道もあったが、やはり3戦連続の関東遠征は自重し、若駒Sに特別登録する運びとなった。G1で4着の実績があるとはいえ、賞金面では新馬を勝ったのみであるジュタ。OP特別で賞金加算できるのは1着のみであるため、今後のローテーションを楽にするためにも、ここは是が非でも勝利が欲しいところ。さらには、サウジダービー(G3・ダート1600m)の招待を受諾したことも判明。若駒Sの結果次第ではあるだろうが、サウジの地で初のダート挑戦という可能性も出てきた。

 ちなみに、母がダートで走っていた馬であり、母父は砂のイメージが強いストリートセンス。さらには、シンエンペラーに先着するほどの稽古駆けである点からして、ダート適性もかなり高いのではないかと見込まれているジュタ。どの路線に進んでいくのかも含めて、今後の動向に注目が集まる。

(※執筆後にジュタは、1/25(土)の若駒Sを勝利。レース後に矢作師は、「サウジダービーは辞退して、皐月賞トライアルに向かう」との方針を示した)

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