9位 G3新潟記念
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1着 シンリョクカ
単勝 2600円
8番人気
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第9位は、まだ残暑厳しい9月1日(日)に行われたG3新潟記念。
レース直前、アクシデントが発生した。桜花賞、オークスで連続3着に好走し、秋の復帰戦として参戦予定だったライトバックが放馬し、競走除外となったのだ。本命視されていた馬の離脱により、11頭立てとなったレースは一気に混戦模様を呈した。
その中で、単勝オッズ2.8倍の1番人気に支持されたのは、新潟大賞典と七夕賞で連続2着の実績を持つキングズパレス。続く2番人気は、前走の七夕賞で重賞初勝利を挙げたレッドラディエンスで、単勝オッズは4.2倍。その後にセレシオン、エーデルブルーメが続き、この4頭が10倍を切る人気となった。
レースは、前走のマーメイドSを快勝した5番人気の逃げ馬アリスヴェリテが主導権を握る展開となった。
アリスヴェリテが後続を大きく引き離して逃げる中、2番手には8番人気のシンリョクカがつけた。その後ろ、離れた3番手に7番人気のゴールドプリンセスが続き、縦長の隊列でレースが進行した。
直線残り400m付近で、シンリョクカがアリスヴェリテを交わして先頭に躍り出ると、後方7番手から追走してきたキングズパレスとゴールドプリンセスが猛追。さらに、3番人気のセレシオンが後方から2頭の間を割るように鋭く伸びてきたが、シンリョクカがハナ差で凌ぎ切り、念願の重賞初勝利を収めた。
シンリョクカは、2022年のデビュー2戦目でG1阪神ジュベナイルフィリーズに出走し、2着に好走。翌年の桜花賞では6着、オークスでも5着と健闘していたものの、その後は勝利に恵まれなかった。前走の福島牝馬Sでは落馬による競走中止を経験し、約4か月半ぶりの実戦となった今回、新馬戦以来となる待望の2勝目を飾った。