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キズナ産駒5選ⓒSANKEI
キズナ産駒5選ⓒSANKEI

2024年、産駒の年間獲得賞金が42億円を超え、自身初のリーディングサイアーに輝いたキズナ。祖父サンデーサイレンス、父ディープインパクトに続き、日本競馬史上初となる父仔3代でのリーディングサイアー獲得という快挙を成し遂げた。今回は、そんなキズナの産駒から、特に印象深い5頭を紹介する。[4/5ページ]

④ディープボンド

2021年阪神大賞典を制したディープボンド
2021年阪神大賞典を制したディープボンド

 馬名の意味は「深い絆」、まさに父キズナを意識した名前がつけられたディープボンド。

 母馬によってさまざまなタイプが生まれるキズナ産駒の中で、この馬は芝の中長距離で活躍したスタミナタイプだった。天皇賞(春)には4年連続で出走し、2着、2着、2着、3着。勝利こそかなわなかったが、4年連続で馬券圏内に入るという抜群の安定感を見せた。

 中でも1回目に挑戦した4歳時の天皇賞(春)は、阪神3200mでの一戦。同じ阪神コースで行われた前哨戦の阪神大賞典を5馬身差で圧勝したこともあり、1番人気に支持されていた。

 レースでは、好位からしぶとさを見せるも、中団から脚を伸ばしたワールドプレミアに交わされての2着。結果的に4年間で勝利に最も近づいたのは、このレースであった。

 ただ、この馬が好走したG1は天皇賞(春)だけではない。同年の有馬記念ではグランプリ4連覇を目指したクロノジェネシスに先着。しかし、天皇賞(秋)で古馬勢をなぎ倒した3歳馬エフフォーリアの勢いを止めることができず、またしても2着に敗れた。

 それでも、凱旋門賞帰りという厳しいローテーションの中、2強の間に割って入り、改めて地力の高さを示した。

 引退までにG1で2着が4回、3着が1回。フォワ賞を含む国内外のG2・4勝を挙げながら、最後までG1タイトルを手に入れることができなかった。

 G1未勝利ながら獲得賞金は7億6781万5800円を記録し、G1未勝利馬の獲得賞金ランキングでは、歴代1位の記録を誇っている。

 ただ、記録より記憶に残る名馬であり、競馬ファンの間では「プボくん」という名で多くのファンに愛された。

 引退後は京都競馬場で誘導馬としての第二の馬生をスタート。G1タイトルには届かなかったものの、ファンとの間に築いた“深い絆”こそが、何よりの勲章だったのかもしれない。

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