【京都・芝2400mのコース解説】特徴と傾向は? 脚質・馬番・種牡馬データを分析

■京都・芝2400メートルのコース解説
【主な重賞】
・日経新春杯(GⅡ)
・京都大賞典(GⅡ)
4コーナー奥のポケットからスタートし、スタンド前を通って1コーナーへ向かう外回りコース。最初のコーナーまではAコース使用時で597.3mと長く、外からでもポジションを取りやすい。
向正面の半ばまではほぼ平坦だが、残り1180m付近から京都名物の坂を上り、3コーナー付近の頂上から一気に下る。下り坂から自然とスピードが上がり、その勢いを保ったまま約400mの直線へ入るため、瞬発力だけでなく長く脚を使える持続力が重要になる。
道中で余計なスタミナを消耗せず、3コーナー以降のロングスパートに対応できるかがポイントだ。馬自身のスタミナだけでなく、騎手との呼吸も試されるコースとなる。
■脚質別成績
先行馬が71勝を挙げ、勝率15.6%、連対率28.7%、複勝率39.7%と最も優秀。さらに逃げ馬も勝率8.5%、複勝率27.5%で、基本は先行有利と考えていいだろう。
重賞でも23年京都大賞典のプラダリアは先行して勝利し、19年のドレッドノータスは11番人気ながら先行策から押し切っている。
一方で中団は勝率9.2%、複勝率25.9%、追込は勝率1.8%、複勝率11.7%と大きく数字が落ちている。ただし、後方一気がまったく決まらないわけではない。
17年京都大賞典のスマートレイアー、16年日経新春杯のレーヴミストラルは後方から差し切ってはいるものの、近年は先行馬の優位が目立っている。
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 12-14-13-103/142 | 8.5% | 18.3% | 27.5% |
| 先行 | 71-60-50-275/456 | 15.6% | 28.7% | 39.7% |
| 中団 | 42-28-48-337/455 | 9.2% | 15.4% | 25.9% |
| 後方 | 8-23-20-384/435 | 1.8% | 7.1% | 11.7% |
| まくり | 3-11-5-22/41 | 7.3% | 34.1% | 46.3% |
※各項目の1位は黄色、2位は水色、3位はピンクで表示。
■馬番別成績
馬番では5番が19勝、勝率14.0%でトップ。単勝回収値も131を記録している。
4番も勝率13.2%、複勝率30.9%と安定し、7番は勝率10.9%、複勝率31.8%に加えて単勝回収値184、複勝回収値105と妙味が大きい。
23年京都大賞典のプラダリア、19年のドレッドノータスはいずれも7番からの勝利で、これが単勝回収値を押し上げている要因のひとつと考えられる。
また8番も複勝率32.3%を記録しており、4~8番あたりの中ほどの馬番に好成績が集まっている。
一方、16~18番からは過去10年で勝ち馬が出ていない。外寄りの馬番に入った馬は、たとえ実績馬であっても、1着候補としては慎重に評価したいデータといえる。
| 馬番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1番 | 15-11-13-96/135 | 11.1% | 19.3% | 28.9% | 41 | 81 |
| 2番 | 11-15-16-94/136 | 8.1% | 19.1% | 30.9% | 19 | 57 |
| 3番 | 13-14-11-98/136 | 9.6% | 19.9% | 27.9% | 51 | 75 |
| 4番 | 18-14-10-94/136 | 13.2% | 23.5% | 30.9% | 76 | 63 |
| 5番 | 19-13-10-94/136 | 14.0% | 23.5% | 30.9% | 131 | 70 |
| 6番 | 9-10-17-98/134 | 6.7% | 14.2% | 26.9% | 32 | 57 |
| 7番 | 14-14-13-88/129 | 10.9% | 21.7% | 31.8% | 184 | 105 |
| 8番 | 9-16-15-84/124 | 7.3% | 20.2% | 32.3% | 37 | 106 |
| 9番 | 7-5-7-92/111 | 6.3% | 10.8% | 17.1% | 109 | 68 |
| 10番 | 7-9-11-63/90 | 7.8% | 17.8% | 30.0% | 43 | 74 |
| 11番 | 3-4-0-63/70 | 4.3% | 10.0% | 10.0% | 35 | 30 |
| 12番 | 3-1-4-52/60 | 5.0% | 6.7% | 13.3% | 67 | 80 |
| 13番 | 4-4-1-33/42 | 9.5% | 19.0% | 21.4% | 87 | 49 |
| 14番 | 2-5-4-23/34 | 5.9% | 20.6% | 32.4% | 13 | 130 |
| 15番 | 2-0-3-18/23 | 8.7% | 8.7% | 21.7% | 35 | 62 |
| 16番 | 0-0-0-16/16 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| 17番 | 0-1-1-9/11 | 0.0% | 9.1% | 18.2% | 0 | 31 |
| 18番 | 0-0-0-8/8 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
※各項目の1位は黄色、2位は水色、3位はピンクで表示。

■種牡馬別成績
現役種牡馬では、キズナ産駒が65戦10勝、勝率15.4%、複勝率36.9%と優秀な成績を残している。同産駒のディープボンドも23年京都大賞典3着、24年同レース2着とこの舞台で続けて好走している。
さらにエピファネイア産駒も36戦6勝で勝率16.7%、複勝率33.3%。24年日経新春杯では、エピファネイア産駒ブローザホーンが8番から勝利。この2頭は10月の毎日王冠でも相性が良く、前哨戦で力を発揮しやすい血統なのかもしれない。
注意したいのはゴールドシップ産駒。46戦4勝で勝率8.7%ながら、複勝率30.4%、複勝回収値176が目を引く。同馬は現役時代、京都大賞典で断然の支持を集めながら着外に敗れたが、24年京都大賞典では11番人気メイショウブレゲが3着に入り、波乱を演出した。
人気やデータにとらわれない面白さがある馬だ。やはり、長距離重賞ではゴールドシップ産駒に注意しておきたい。
| 種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ディープインパクト | 22-10-14-83/129 | 17.1% | 24.8% | 35.7% | 93 | 68 |
| ハーツクライ | 11-8-9-68/96 | 11.5% | 19.8% | 29.2% | 63 | 59 |
| キズナ | 10-7-7-41/65 | 15.4% | 26.2% | 36.9% | 47 | 76 |
| ハービンジャー | 7-11-7-50/75 | 9.3% | 24.0% | 33.3% | 156 | 103 |
| エピファネイア | 6-4-2-24/36 | 16.7% | 27.8% | 33.3% | 105 | 52 |
| ゴールドシップ | 4-5-5-32/46 | 8.7% | 19.6% | 30.4% | 59 | 176 |
| オルフェーヴル | 4-3-6-33/46 | 8.7% | 15.2% | 28.3% | 24 | 110 |
| ドゥラメンテ | 4-1-0-22/27 | 14.8% | 18.5% | 18.5% | 92 | 33 |
| ダンカーク | 3-0-0-4/7 | 42.9% | 42.9% | 42.9% | 120 | 52 |
| ゼンノロブロイ | 2-4-2-18/26 | 7.7% | 23.1% | 30.8% | 53 | 61 |
| レイデオロ | 2-4-0-20/26 | 7.7% | 23.1% | 23.1% | 29 | 43 |
| キタサンブラック | 2-3-1-10/16 | 12.5% | 31.3% | 37.5% | 25 | 144 |
| リアルスティール | 2-2-0-4/8 | 25.0% | 50.0% | 50.0% | 46 | 110 |
| コントレイル | 2-1-3-3/9 | 22.2% | 33.3% | 66.7% | 85 | 103 |
| ジャスタウェイ | 2-1-2-16/21 | 9.5% | 14.3% | 23.8% | 18 | 36 |
| ディープブリランテ | 2-0-2-7/11 | 18.2% | 18.2% | 36.4% | 73 | 53 |
| ブリックスアンドモルタル | 2-0-1-7/10 | 20.0% | 20.0% | 30.0% | 262 | 132 |
※各項目の1位は黄色、2位は水色、3位はピンクで表示。
東京・芝1800mで狙いたい馬
長い直線を意識して末脚だけを重視するより、好位から中団までで折り合い、直線でもうひと脚を使えるタイプを狙いたい。
もちろん、春開催と秋開催では好走脚質は変わってくるが、基本的には逃げ・先行が複勝率32.3%と安定している。後方からレースを進める馬は抜けた瞬発力を持っていない限り、割り引き材料となりそうだ。
血統面では、安定した成績を残しているキズナ産駒とエピファネイア産駒に注目したい。
なかでも皐月賞や天皇賞(秋)、マイルCSといったGⅠを見据えた重賞では、近年はキズナ産駒の活躍が目立つ。大舞台につながる血統として、キズナ産駒を重視するのも一つの手だろう。
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