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2016年仏オークスを制したラクレソニエール(Getty Images)
2016年仏オークスを制したラクレソニエール(Getty Images)

2025年の菊花賞馬エネルジコの母エノラは、GⅠディアナ賞(ドイツオークス)勝ち馬。リバティアイランドの祖母もGⅠ2勝の名牝だ。GⅠ実績を持って日本に輸入された繁殖牝馬は、近年の日本競馬の躍進を支える存在となっている。今回は「未来のGⅠ馬の母」とも言える、海外から日本に渡った名牝たちを紹介する。[3/5ページ]

③ラクレソニエール(La Cressonniere)

主な勝ち鞍:仏1000ギニーなどGⅠ2勝

 現役時代に無敗でフランス牝馬二冠を達成した名牝。フランス牝馬二冠馬といえば、早逝しながらもわずか2頭の産駒の中から、GⅡ阪神牝馬Sを制したデゼルを輩出したアヴニールセルタンが有名ではないだろうか。

 本馬はアヴニールセルタン同様ルアーヴルを父に持ち、彼女の二冠制覇の2年後に同じ偉業を達成した経歴を持つ馬である。

 現役時代の特徴はなんといっても8戦8勝という無敗の経歴。しかしながら、当時5戦5勝で挑んだ仏1000ギニーでは4番人気とあまり注目度は高くなかった。

 当時の1番人気は菊花賞馬アスクビクターモアの半姉であるケマー。彼女は前哨戦であるGⅢグロット賞を制していた一方、ラクレソニエールはリステッドのみの勝利であったことが懸念されていたようだ。

 その後は二冠を達成し、凱旋門賞を視野に。前哨戦として挑んだノネット賞も快勝したが、脊椎の怪我により凱旋門賞を回避、後に引退が発表された。

 引退後は生まれ故郷の牧場で繁殖牝馬として活動すると報じられていたものの、社台Fで繋養されることになり来日。母アブソリュートレディも輸入され、同じく社台Fで繋養されるなど、同牧場の期待の高さが伺える来日であった。

 日本ではエピファネイアとの間に生まれた3番仔ルモンドブリエが新馬勝ちを収め、クラシック戦線に名乗りを上げるかと思われたが、怪我で早期に引退。未だ存在感のある産駒は現れていない。

 しかしながら、2025年産の父はイクイノックス。“世界最強”の名を欲しいままにした名馬と共に、両親を超える活躍を残す素晴らしい産駒を送り出して欲しいものだ。

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