
2022年まで11年連続JRAリーディングサイアーに君臨していたディープインパクトが19年にこの世を去った。新時代に突入した23年はドゥラメンテ、24年はキズナがそれぞれ初の首位を奪取したが、2025年の種牡馬ランキングは果たして―。本記事では、2025年のJRAリーディングサイアーを「トップ10」形式で振り返る。[8/10ページ]
第3位 キタサンブラック(27億2,546万円)
■2025年の重賞勝利産駒
クロワデュノール(日本ダービー)
ガイアフォース(富士S)
ピコチャンブラック(スプリングS)
アドマイヤマツリ(福島牝馬S)
エコロデュエル(中山大障害、中山グランドJ)
アンクルブラック(京都ハイジャンプ)
競走馬時代には有馬記念やジャパンC、春秋の天皇賞などG1・7勝を挙げ、2年連続で年度代表馬にもなったキタサンブラックが、前年の11位から一気のジャンプアップで、トップ3入りした。
初年度産駒から「世界最強馬」イクイノックスや、ダートの第一線で活躍中のウィルソンテソーロ、翌年にも皐月賞を勝ったソールオリエンスなどを輩出してきたキタサンブラック。2025年は、種付け価格が自己最低となる300万円のときに産まれた“谷間”の世代が3歳馬だった。
そんな状況下でもピコチャンブラックがG2スプリングSを勝利し、G1ホープフルSを勝って24年の2歳王者に輝いたクロワデュノールが、父に日本ダービーの初タイトルを届けた。
クロワデュノールはその後、凱旋門賞(14着)を目指しフランス遠征したが、帰国初戦のG1ジャパンCでは完調手前ながら今後に希望をもたせる内容で4着に入り、地力を示した。
2歳馬からもG3函館2歳Sで2着のブラックチャリスなど若い芽も育つ中、産駒をけん引したのが古豪だった。
G2富士Sを勝利し、G1の安田記念とマイルCSで2着に好走した今年7歳のガイアフォースが再び上昇軌道に乗り始めれば、同齢の障害馬エコロデュエルが中山グランドJ&中山大障害(ともにJ・G1)と、春秋のハードル界2大競走を奪取して25年度の最優秀障害馬に選出された。
G3福島牝馬Sを快勝したアドマイヤマツリや、25年は飛躍できなかったものの、24年のG2紫苑S勝ち馬のクリスマスパレードなど大きいところを狙えそうな牝馬も控えている。
さらに、26年に2歳となった産駒たちは、キタサンブラックが1000万円という高額な種付け料に設定され、のべ242頭に交配された世代となる。父キタサンブラックとしての本領はこれからのはずで、混沌とする種牡馬争いに断を下すことも夢物語ではない。


