
競馬の主役は「馬」であるが、その背に跨る「騎手」も、レースを語るうえで欠かせない存在だ。騎手成績はリーディング順位に表れ、ランクの上がり下がりが一目でわかる。
本記事では、2024年に騎手リーディング30位以内、かつ2025年に500回以上騎乗した騎手の中から、勝利数の上昇率が“低かった”5名を紹介する。[5/5ページ]
第1位:和田竜二
■下降率 47%【36勝→19勝】
2025年に30勝以上をあげているという条件の中で、最も勝利数が落ち込んだのが和田竜二騎手だった。2024年の10月に落馬負傷の影響で、2025年の騎乗は2月からとなっている。
それでも9月には、史上4人目となるJRA通算2万2000回の騎乗数を達成。前年の落馬事故で右大腿骨などを負傷しており、決して万全ではない状態ながら、ここまでの騎乗回数を達成するのは、まさに「鉄人」の一言だ。
勝利数の減少については、スタートダッシュの遅れに加え、調教師試験の影響で中盤以降に騎乗数を絞っていたことも無視できないだろう。
試験直前の8月は、キャリアを通して見ても異例ともいえる11鞍にとどまっており、試験に専念していた様子がうかがえる。
そして和田騎手は無事に試験に合格し、2026年2月いっぱいをもって騎手を引退。調教師へと転身することとなった。
合格後も騎手免許の満了期間までは現役生活を続ける予定だったが、年明け直後の落馬負傷もあり、2026年の1月11日が最終騎乗となった。そのため、騎手としての最終勝利は2025年12月28日にゴールドダイアーで挙げた通算1534勝目がラストとなった。
ここからは調教師として第二の人生をスタートする和田騎手。彼の師匠である岩元市三師もジョッキーから転身し、テイエムオペラオーの手綱を弟子に託し続けたきた。その経験が自身の成長につながったと、和田騎手は語っている。
だからこそ、調教師となった後、自身の厩舎にテイエムオペラオー級の素質を秘めた原石が入厩してきたのなら、その背中には自身の愛弟子を乗せてあげて欲しい。そう願うのは、いちファンのわがままだろうか。
【了】
【著者プロフィール:小早川涼風】
祖父と父の影響で幼い頃から競馬に親しみ、社会人を経て競馬ライターへ転身。地方、中央を問わない競馬漬けの日々を送る。初めて好きになった馬はサイレンススズカ。思い出深い一頭はファストフォース。「競馬チャンネル」「ウマフリ」などで記事を執筆中。
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