
同じ騎手がデビューから引退までずっとお手馬として騎乗するという馬もいれば、現役生活の中でさまざまな騎手が騎乗するという馬も存在する。ということで今回は、さまざまな騎手が騎乗して結果を残した名馬をピックアップ。その中でも、特に印象的な5頭を順に紹介していく。[2/5ページ]
②ゴールドシップ
■7人(秋山真一郎、安藤勝己、内田博幸、R.ムーア、岩田康誠、C.ウィリアムズ、横山典弘)
続いて紹介するのは、ゴールドシップ。この馬も、地方競馬出身のオグリキャップには及ばないが、数多くの騎手が手綱を執った馬。その人数は7人で、うち4人の騎手で勝利を挙げている。
この馬の場合は気分屋であった部分もあったため、常に同じ騎手が乗って慣れてきてしまうと、騎手を舐めるようになって言うことを聞かなくなるという話を聞いたことがある。
その気性難を、内田博幸騎手や岩田康誠騎手などの腕っぷしの強い地方出身騎手や、ムーア騎手やウィリアム騎手などの外国人騎手によって、「剛」でコントロールしようとした時期。横山典弘騎手のベテランのテクニック、もしくは同じ気分屋による化学反応に期待し、「柔」でコントロールしようとした時期。
このふたつの考え方で、陣営がこの馬の能力を発揮させようとしているのを見てとれるのが面白い。
騎乗回数としては、ゴールドシップのキャリア28戦のうち12戦に騎乗している内田博幸騎手がトップ。しかしやはり忘れてはならないのは、デビューからの2戦で手綱を執った秋山真一郎騎手の存在。
2戦2勝でありながら、3戦目の札幌2歳Sではライバルのグランデッツァに騎乗。安藤勝己騎手に乗り替わったゴールドシップを下して勝利を飾った。
その後、秋山真一郎騎手がゴールドシップに騎乗することはなかったが、もし同期の同路線にグランデッツァの存在がいなければ、ゴールドシップの主戦となっていた世界線があったのかもしれない。


