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2019年有馬記念で9着に敗れたアーモンドアイ
2019年有馬記念で9着に敗れたアーモンドアイ

今回は、1990年以降の過去35回の有馬記念において、単勝馬券に投じられた票数をランキング化。ファンの思いを託された上位5頭を紹介していきたい。[4/5ページ]
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第2位 2019年アーモンドアイ

1631万4440票=16億3144万4000円

 1990年以降の有馬記念で2番目に多い1631万余りの単勝馬券を投じられたのは、2019年のアーモンドアイだ。

 アーモンドアイは前年の2018年に圧倒的な強さで牝馬三冠を達成。その後は安田記念で3着と不覚を取ったが、スタート直後の大きな不利があってのもの。4歳秋は天皇賞・秋を完勝し、有馬記念へと駒を進めていた。

 しかし、このローテーションは予定されていたものではなく、本来は2週前の香港Cに向かうはずだった。ところが出国直前にまさかの熱発。香港遠征を回避し、有馬記念を新たなターゲットに定め直しての参戦だった。

 初の中山、初の2500m、そして体調不安―――。アーモンドアイは少なくない疑問符が投げかけられたが、強豪が集ったグランプリで単勝オッズ1.5倍の圧倒的な支持を得た。

 かくしてアーモンドアイが走った最初で最後のグランプリは意外な結末が待っていた。

 5枠9番から五分のスタートを決めたアーモンドアイとC.ルメール騎手は、内外の各馬を先に行かせて、中団やや後方の外目を確保。1000m通過が58秒台の早い流れを考えれば絶好のポジション取りに見えた。

 単騎先頭で飛ばすアエロリットを2番手集団は大きく離れて追走。2500m戦としては明らかにオーバーペースであり、その時点で消耗戦となることをほとんどのジョッキーも分かっていただろう。

 仕掛けどころひとつで着順も大きく入れ替わりそうな展開を1番人気のアーモンドアイは早めに動かざるを得なかった。残り600m付近でルメール騎手がゴーサインを送ると、先行馬との差が一気につまり、4角では早くも先頭に立つ勢い。

 しかし、すぐ外からフィエールマン、サートゥルナーリアらが迫ると、あっという間にアーモンドアイを交わしていった。

 さらに大外から他馬とは明らかに違う脚いろで伸びてきた馬がいた。2番人気のリスグラシューである。5歳牝馬は中山の急坂をものともせず、ゴムまりのように弾けると、最後は2着サートゥルナーリアに5馬身の差をつけた。

 一方のアーモンドアイは直線の坂下から全く伸びず。キャリア唯一の掲示板外、自己ワーストの9着に沈んだ。

 レース後、1周目のスタンド前で大歓声を浴び冷静さを欠いたことを陣営は敗因に挙げたが、コロナ禍のため静寂の中で行われた“翌年の有馬記念”なら少し違った結果になっていたかもしれない。

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