
今回は、1990年以降の過去35回の有馬記念において、単勝馬券に投じられた票数をランキング化。ファンの思いを託された上位5頭を紹介していきたい。[3/5ページ]
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第3位 2022年イクイノックス
1476万7058票=14億7670万5800円
2022年の有馬記念で単勝2.3倍の1番人気に支持されたイクイノックスが3位に食い込んだ。同馬の単勝に投じられた票数は1476万あまり。その時点ではG1を1勝しかしていなかったが、ファンの信頼度は高かった。
その年のイクイノックスは皐月賞とダービーで2着に敗れ、クラシックとは無縁だった。しかし、3歳秋の天皇賞・秋から引退までG1を6連勝。古馬になってからの4戦はすべて単勝オッズ1倍台前半での勝利だった。
つまり、有馬記念でつけた2.3倍というオッズは、その後の無双のパフォーマンスを考えれば、高配当だったといっていいだろう。
ただし、ファン投票では1位タイトルホルダーと2位エフフォーリアの4歳牡馬2頭の後塵を拝して3位。
レースでは、タイトルホルダーが3.2倍の2番人気で続き、古馬になってから成績が右肩下がりだったエフフォーリアは5番人気まで評価を落としていた。
そんな第67回有馬記念でレースの流れをつくったのはタイトルホルダーだった。横山和生騎手を背に絶好のスタートを決めると、手綱を押してハナを主張。前半の1000m61秒台のやや遅いラップを刻んだ。
一方、ちょうど中団の外を追走したイクイノックスは、鞍上のC.ルメール騎手が折り合いに専念。末脚を温存し、いつでもゴーサインを出せる状態で、リズム良く運んでいた。
レースが動いたのは3~4コーナーの中間あたり。タイトルホルダーが2馬身のリードを保ち逃げ込みを図ろうと横山和騎手の手が激しく動き始めると、後続もこれを追いかけて馬群が一気に凝縮。ディープボンドが2番手に上がり、その直後にエフフォーリアが続いた。
しかし、楽な手応えでエフフォーリアに並びかけたのがイクイノックスだった。ほぼ馬なりで先団に並びかけると、直線に入って先頭に立つ勢い。
残り150m地点でルメール騎手がようやくムチを2発、3発と入れるとギアを上げて、後続を置き去りにした。
最後は後方から追い込んだボルドグフーシュを2馬身半差で抑え、イクイノックスはG1・2連勝。クラシック無冠ながら、その年のJRA年度代表馬に輝いた。
繰り返しになるが、この年ほどおいしい単勝オッズは。今後の有馬記念でもうお目にかかることはないかもしれない。


