
今回は、1990年以降の過去35回の有馬記念において、単勝馬券に投じられた票数をランキング化。ファンの思いを託された上位5頭を紹介していきたい。[2/5ページ]
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第4位 2021年エフフォーリア
1286万0619票=12億8606万1900円
2021年の有馬記念は、一貫して2強の構図だった。ファン投票から3歳牡馬のエフフォーリアと5歳牝馬のクロノジェネシスが人気を二分していたのだ。
ファン投票は2万票余りの差でエフフォーリアが1位に輝き、クロノジェネシスは2位。そして実際のレースでも両者は単勝オッズ2倍台で2強を形成した。
単勝オッズ2.1倍の1番人気に推されたのは、最終的に1286万余りの票が投じられたエフフォーリアの方だった。
有馬記念で3歳馬がこれだけ支持されたのは、2005年のディープインパクト以来(1.3倍)。それだけその秋のエフフォーリアは充実ぶりが際立っていた。
横山武史騎手とのコンビでデビューから4連勝で皐月賞を制したエフフォーリア。続く日本ダービーも圧倒的人気に支持されたが、ゴール寸前で待っていたのは福永祐一騎手とシャフリヤールの強襲だった。
わずか10センチの差で初黒星を喫したエフフォーリアは菊花賞には向かわず、始動戦に天皇賞・秋をチョイスした。
同レースでは、前年の三冠馬コントレイルと女傑グランアレグリアと3強を形成したが、文句なしの内容で強豪古馬勢を一蹴していた。
そして迎えた有馬記念で2番人気のクロノジェネシスに続いたのが、同じ3歳世代のステラヴェローチェとタイトルホルダー。
エフフォーリアは春のクラシックで、この2頭を寄せ付けておらず、敵はクロノジェネシスだけというのが戦前の評価だった。
そして迎えたレースでエフフォーリアはちょうど中団を追走。目の前にライバルのクロノジェネシスを見る絶好の位置取りとなった。
3コーナーで “2強”が馬体を併せて徐々に位置を押し上げていったが、鞍上の手応えが良かったのはエフフォーリアの方。4コーナーまでに先行集団を射程圏に捉えると、最後の直線で粘るディープボンドを3/4馬身振り切ったところがゴールだった。
皐月賞、天皇賞・秋に続く3つ目のG1タイトルを手中に収めたエフフォーリアは、3歳牡馬としては2011年オルフェーヴル以来となる年度代表馬に選出。
4歳以降はさらなる活躍を期待されたが、結局、21年の有馬記念が現役最後の勝利となった。


