HOME » コラム » ランキング » 【歴代G1勝利数ランキング・騎手編】最多勝ジョッキーは誰?やはり1位は競馬界不動のレジェンド… » ページ 5

川田将雅騎手
川田将雅騎手

中央競馬のG1競走は、2025年時点で年間わずか24レースしか行われない。その希少さゆえにホースマンなら誰もが憧れる舞台となる。本記事では、1984年のグレード制導入以降に、JRAのG1タイトルを手にした騎手について、勝利数トップ10をランキング形式で振り返る。[5/10ページ]

第6位 川田将雅(30勝)

 佐賀生まれの“熱血漢”川田将雅騎手がG1通算29勝で第6位にランク入りした。父の川田孝好は元騎手で、現在は佐賀競馬の調教師をしている。

 さらに曾祖父、祖父、伯父も騎手や調教師として活躍。まさに競馬一族出身で、騎手になるべくしてなったと言える存在だろう。

 インタビューなどでも、曲がったことを嫌う姿を垣間見せることがあり、はっきりした性格の持ち主であることが伝わってくる。

 今年40歳を迎え、10月26日終了時点では、歴代7位にあたる通算2215勝を挙げている川田騎手が初めてG1優勝を果たしたのは、デビュー5年目の22歳時。

 2008年皐月賞、7番人気だったキャプテントゥーレを思い切った逃げ戦法で優勝に導いた。

 続いて2010年の菊花賞をこれも7番人気の伏兵ビッグウィークで優勝に導き、三冠牝馬の女傑ジェンティルドンナとのコンビで12年オークスを制した。

 ハープスターで絶望的な位置取りから直線だけの競馬で一気にごぼう抜きした14年の桜花賞や、ファインニードルとのコンビで18年の春秋スプリント制覇を果たしたことなども印象的だ。

 だが、真価を発揮したのは新進気鋭の敏腕トレーナーからの管理馬に騎乗機会を与えられたことかもしれない。

 16年の日本ダービーを友道康夫厩舎のマカヒキで勝ち、ダービージョッキーの仲間入りを果たすと、17年には中内田充正厩舎のダノンプレミアムで朝日杯FS勝利に導いた。

 その後、中内田×川田という勝利の方程式といえる黄金タッグが組まれ旋風を巻き起こす。

 同じく朝日杯FSをグレナディアガーズで制した後に現れたのが、リバティアイランドであった。22年の阪神JFを勝利すると、翌年の桜花賞、オークス、秋華賞をすべて完勝。牝馬三冠を含む全12戦の鞍上を務めた。

 直近では高野友和厩舎のジャンタルマンタルの手綱を執り、23年の朝日杯FS、24年のNHKマイルC、そして今年に入っても安田記念で優勝に導いている。

 有力馬への依頼も多く、今や誰もが認めるトップジョッキーに上り詰めた川田騎手は今後、G1勝利数を伸ばすことはもちろん、日本競馬界を引っ張っていく姿が想像できる。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10