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池添謙一騎手
池添謙一騎手

中央競馬のG1競走は、2025年時点で年間わずか24レースしか行われない。その希少さゆえにホースマンなら誰もが憧れる舞台となる。本記事では、1984年のグレード制導入以降に、JRAのG1タイトルを手にした騎手について、勝利数トップ10をランキング形式で振り返る。[3/10ページ]

第7位タイ 池添謙一(27勝)

 有馬記念4勝&宝塚記念3勝とグランプリレース計7勝を挙げており、「グランプリ男」の異名を持ち、G1計27回の勝ち鞍を誇る池添謙一騎手が7位タイにランク入りした。

 父が、騎手で調教師だった池添兼雄氏、弟が現調教師の池添学の競馬一家出身で、1998年に鶴留明雄厩舎の所属騎手としてデビュー。初年度に38勝を挙げてJRA最多勝利新人騎手を受賞し、その後もコンスタントな活躍を続けている。

 G1初制覇を遂げたのは、デビューから4年後の2002年桜花賞。大混戦のメンバー構成となった牝馬クラシック初戦を、単勝42.9倍で13番人気の穴馬アローキャリーで先行抜け出しての勝利を果たした。

 翌年には9月のセントウルSから“名刀”デュランダルの鞍上となり、後方一気の末脚を引き出して03年のスプリンターズSと、03、04年のマイルCS優勝に導いた。

 01年に所属厩舎からフリーに転身していたが、同時期に元所属の鶴留厩舎管理馬スイープトウショウの鞍上を務め、04年に秋華賞、05年には宝塚記念とエリザベス女王杯を優勝に導き、G1を3勝上乗せした。

 この頃から気難しい馬をうまく御して、末脚を発揮させる技術を評価され始めることとなる。

 トールポピーとのコンビで07年の阪神JF、08年のオークスを制し、ドリームジャーニーで09年の宝塚記念と有馬記念の2つのグランプリレース制覇を果たす。

 そして池添が一躍トップジョッキーたる地位を確定的にしたのが、ドリームジャーニーの全弟となるオルフェーヴルの主戦を務めた事実だろう。

 気難しさが広く知られていた同馬を手の内に入れ、皐月賞、日本ダービー、菊花賞の三冠を制し、11、13年の有馬記念を制覇、12年の宝塚記念で優勝に導いた。

 また、12年のスプリンターズS、13年に高松宮記念を制すなど名スプリンターとして活躍したカレンチャンとのコンビも印象的だ。

 その後も、15年にショウナンパンドラでジャパンカップ、16年にシンハライトでオークス、17年にはレーヌミノルで桜花賞を制覇。

 18年にブラストワンピースで有馬記念を制してGPレース7勝目を飾った後も、19年にマイルCS(インディチャンプ)、グランアレグリアとソングラインでそれぞれ20、22年に安田記念を勝利した。

 今年46歳とベテランの域に達したが、自称“世界一のファン”である、武豊騎手も顔負けの勝負強い騎手として、今後も大舞台で注目の存在であり続けることだろう。

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