
年末の風物詩として広く知られ、競馬ファンはもちろん、競馬に馴染みのない人まで多く参戦する一大イベント・有馬記念。
毎年ドラマの生まれる冬のグランプリだが、果たして馬券売上はどのような推移を辿ってきたのだろうか。
今回は2000年以降の有馬記念で、売上の上昇率・下降率が大きかった3年ずつを取り上げ紹介する。[4/6ページ]
【下降率 第3位】2006年
前年比 -11.8%(440億2037万7700円)
英雄・ディープインパクトの引退レースとなった2006年の有馬記念。レース後には引退式も予定されており、戦前から「ディープインパクト現役最後の一戦」として盛り上がりを見せていたのは間違いない。
レースもそのディープインパクトが3コーナーからまくり、直線に向いたところで抜け出して勝ち切るという強さを見せて優勝。
ラジオNIKKEIの小林アナウンサーがゴール直前で「これだ!これがディープインパクトだ!」と叫んだその声には、様々な意味や感情が含まれていたと推察できる。それほどまでに万感のラストランであった。
しかし、実際は入場人員が11万人となり、前年の2005年から5万人近く減少。売上も当時ワースト2位を記録したうえ、前年比11.8%まで落ち込んだ。
この年、JRAの秋G1はほとんどが前年より落ち込むという厳しい結果であったことから、ディープインパクトのラストランで少しでも回復を見込んでいたはず。
一方、フルゲートを割ったことに加え、出走馬の多くがすでにディープインパクトに敗れていたことなども影響してか、馬券的な盛り上がりには欠ける結果となった。
そしてここから2011年まで、JRAの売り上げは落ち込み続ける。同時期には、各地方競馬の廃止や休止も相次ぎ、競馬界にとって非常に厳しい時代が幕を開けてしまうこととなった。


