HOME » コラム » 5選 » 【有馬記念・3連単の高額配当トップ5】年末の風物詩は、やっぱり夢を買いたい!トップは100万円目前…

【有馬記念・3連単の高額配当トップ5】年末の風物詩は、やっぱり夢を買いたい!トップは100万円目前…

text by 小早川涼風
2014年有馬記念を制した時のジェンティルドンナ
2014年有馬記念を制した時のジェンティルドンナ

年末の風物詩・有馬記念。名馬たちの激闘に注目が集まる一方で、馬券面でも大きな盛り上がりを見せる。普段は3連単をあまり買わない人でも、有馬記念は一攫千金を狙って購入することが多いだろう。実際、2024年の日本ダービーの3連単売上が約109億円だったのに対し、有馬記念は約192億円に達した。
今回は2004年に3連単が発売されて以降、有馬記念で記録された高配当の上位5つを紹介する。[1/5ページ]

——————————

第5位 2014年 10万9590円

着順:1着ジェンティルドンナ(4番人気)→2着トゥザワールド(9番人気)→3着ゴールドシップ(1番人気)

 この年の有馬記念は出走16頭すべてがG2以上の勝ち鞍があり、うち10頭がG1ホースという豪華絢爛な一戦となった。

 最終的にひと桁オッズとなったのは4頭だったが、そのメンバーはここまでG1・5勝のゴールドシップ、前走のジャパンカップを制したエピファネイア、日本馬初の単独世界1位の評価を得たジャスタウェイにここをラストランと明言していた牝馬三冠馬のジェンティルドンナと錚々たる顔ぶれ。

 春のG1を制していたフェノーメノやヴィルシーナなどがそれほど高い単勝人気ではなく、前走でエリザベス女王杯を制したラキシスが11番人気という評価を受けていたことからも、かなりのハイレベルな1戦であることが分かる。

 ゲートが開くとヴィルシーナが逃げ、エピファネイアがそれを見る形に。3番手以降はぎゅっと凝縮し、レースはゆったりと進んでいく。

 だが、勝負所でゴールドシップが得意の捲りを仕掛けると、有力各馬がそれに引っ張られるかのように進出を開始。ラスト800mから600mのラップタイムは12秒4‐11秒5と一気に上がり、逃げたヴィルシーナを馬群が一気に飲み込んで直線に向かう。

 番手から抜け出したエピファネイアにジェンティルドンナが並びかけ、それをゴールドシップとジャスタウェイが追撃。馬群を捌いてトゥザワールドとラキシスも進出し、坂を上り切ったところで先団は5,6頭が固まる大混戦に。

 最後はジェンティルドンナがもう一段加速し、当時のG1最多勝記録となる7勝目を飾る有終の美を飾ってみせた。

 その裏で9番人気のトゥザワールドが2着に突っ込み、3連単の配当は10万9590円に。7年ぶりに3連単の配当が10万円を超える波乱となった。

 ちなみにトゥザワールドの兄、トゥザグローリーも有馬記念では2度穴人気で好走。さらに母のトゥザヴィクトリーも2001年の有馬記念は6番人気で3着に入線しており、暮れの大一番ではよく穴を開ける一族だった。

1 2 3 4 5