【東大流・次世代スター発掘】10馬身差勝ちダノンバーボンに★5 「高速馬場とはいえ1:51.9は当コースの2歳新馬歴代3位」
東京大学卒の競馬ライター・鈴木ユウヤが、来年のクラシックを見据えて2歳の有望株を発掘していく連載。今回は10月25、26日に出走した2歳馬のうち、内容がよかった馬、話題になった馬をピックアップ。歴代のタイムやラップとも比較しながら評価する。[1/3ページ]
  
  
東大流・次世代スター発掘

【評価の目安】
★7:GⅠ確定レベル
★6:GⅠレベル
★5:重賞レベル
★4:OPレベル
★3:水準レベル
★2:やや物足りない
★1:物足りない
  
  
10月25日の2歳戦レビュー
◆ウップヘリーア
10月25日 新馬 東京芝2000m 1着
評価:★★★
騎手:ルメール
厩舎:美浦・黒岩陽一
父:エピファネイア
母:ボージェスト
母の父:キングカメハメハ
《短評》
 最内枠から枠なりにハナへ。ゆったりとしたペースで道中は特に動きもないまま直線を迎え、残り400m標識から気合をつけて加速。最後はブラックオリンピアに並ばれたが、首の上げ下げでカラくもしのぎきっていた。
小雨の影響もあって勝ち時計2:03.1は平凡。スローの逃げ切りで内容的に強調点はそこまで多くない。ただ、ラストは11.3-11.1の加速ラップであった。また、この展開に突っ込んできた2着ブラックオリンピア、3着オルフセンには次走注目したい。
◆ホウオウルクソール
10月25日 新馬 東京ダ1600m 1着
評価:★★★★
騎手:横山和生
厩舎:美浦・栗田徹
父:ヘニーヒューズ
母:シンボリティアラ
母の父:スクリーンヒーロー
《短評》
 五分のスタートからすんなり2番手を確保。手応えよく運んで直線に入り、残り400mからゴーサイン。しっかり伸びて2着に4馬身差をつける完勝だった。
勝ち時計1:37.6は当地の2歳新馬としては歴代7位のタイム。良~稍重馬場に限ると2位にあたる。ラストを11.8-12.1でまとめた点も含め、なかなかのパフォーマンスと言っていい。


