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ムーチョアンユージュアルの2025 ⓒJapan Racing Horse Association
ムーチョアンユージュアルの2025 ⓒJapan Racing Horse Association

【第8位タイ】ムーチョアンユージュアルの2025(2億6000万円)

 シャムロックヒルの2025と同額の2億6000万円で落札された上、社台ファーム生産馬という点も同じだったムーチョアンユージュアルの2025(牡)が8位タイとなった。落札者はサイバーエージェント代表取締役社長を務めるほか、多方面で活躍中の“爆買い王”藤田晋氏。

 世界を股にかけるダート王のフォーエバーヤングを筆頭に、少数精鋭ながら所有馬はよく走っており、近々その相馬眼とあわせ、引き運ももつ次世代の大馬主として存在感を増し続けることだろう。

 そんな藤田氏が目をつけたのが、額にある逆三角形の星模様が印象的なイクイノックス初年度産駒のムーチョアンユージュアルの2025(牡)である。米G1のロデオドライヴSなど芝重賞で4勝を挙げた母のムーチョアンユージュアル。

 アメリカのアイドルホースだったHoly Bullの孫Mucho Macho Man産駒で、貴重なHimyar(ヒムヤー)系の血筋を継いでいる。全体的に異系の血で固められた血脈に、新鮮なサンデーサイレンス系の大型種牡馬イクイノックスが交配された本馬がどのような競走馬に育つのか興味深い。

 5000万円からスタートしたセリは200万円刻みで進行。出足こそ鈍かったが、徐々に過熱していって1分後には1億円に達した。ここから500万円ずつのセリに変わり、1億2000万円からは1000万円刻みへ突入。さらにトントン拍子に価格が上昇。

 2億円を超えたあたりではやや膠着状態となったが、テンポのいいオークショニアの語り調にあおられて2億3000万円へ値が釣り上がり、2億6000万円に達した時点で後続の声がかからず、ハンマープライスとなった。

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