【第10位タイ】ルールブリタニアの2025（2億3000万円）

　同じく2億3000万円で落札されたルールブリタニアの2025（牡、父エピファネイア）が、10位タイにランクインした。

　落札者は、毎年“爆買い”でおなじみだった「サトノ」の里見治氏。当セールでは鳴りを潜めていたが、ここで高額落札を果たした。

　迫力ある黒鹿毛の馬体を誇る幼駒に注目が集まる中、セリは4000万円からスタート後、すぐに声がかかると、矢継ぎ早に声が上がり、5000万円に到達。

　その後200万円ずつのセリとなるも8000万…、8800万と声がかかり、あっという間に1億円に達した。さらにここから500万円刻みに変わってもセリの動きは止まらず、1億3000万円からは1000万円刻みへ。

　それでも勢いは留まることなく2億円に達し、2億3000万円となったところで、ハンマーが落とされた。

　ディープインパクト産駒の母ルールブリタニアからは小倉大賞典を制すなど現役活躍中のエピファニー（父エピファネイア）が出ている。仏G2のドラール賞勝ちなどの実績をもつ祖母ミュージカルウェイからも15年オークス＆秋華賞の牝馬2冠を制したミッキークイーンが誕生するなど牝系の枝葉は広がるばかりだ。

　2024年度のJRAリーディングサイヤーランキングで3位に躍進した父エピファネイアとの配合では、サンデーサイレンス4×3という「奇跡の血量」となるインブリードが発生し、重厚ながら芝向きのスピード血統構成となっている。全兄のエピファニー以上の活躍を期待したい。