④ノームコアの2024(牡・父キタサンブラック)
落札価格:4億5100万円(税込)
落札者:金子真人HD(株)
続いて紹介するのは、86番目に登場した、ノームコアの2024(父キタサンブラック)。前述したモシーンの2024に迫る勢いで価格は上がっていき、最終的には4億5100万円(税込)で金子真人HD(株)が落札。モシーンの2024に次ぐ、この日2番目の高額落札となった。
落札した金子真人HD(株)は、過去にはディープインパクトやキングカメハメハ(金子真人名義)などを所有しており、競馬界ではその名を知らない人はいないほどのオーナー。
しかし、ディープインパクトが7350万円(税込)、キングカメハメハが8190万円(税込)と、時代が違うにしても1億円以下の馬で結果を出してきた人物である。その金子真人氏が、ディープインパクトの6倍もの金額でも落札したいと感じたのであれば、ノームコアの2024の活躍は約束されたと言っても過言ではないのかもしれない。
父は、モシーンの2024と同じキタサンブラック。3億5200万円(税込)で落札されたラビットランの2024を含め、この日の高額落札馬上位3頭をキタサンブラック産駒が独占する形となった。
母のノームコアは、国内外でG1を2勝したノームコアで、ヴィクトリアマイル優勝時の1分30秒5は、現在でも東京芝1600mのレコードタイムである。
ノームコアの2024は3頭目の産駒となり、現3歳のシルバーレイン(父エピファネイア)は2勝を挙げ、今年の春には重賞にも挑戦。さらに現2歳のドリームコア(父キズナ)は、先日行われた新馬戦を快勝。まだ2歳戦は始まったばかりであるが、2歳牝馬戦線の有力馬の1頭に数えられている。
兄姉も素質の片鱗を見せており、当然この馬にかかる期待は大きい。金子真人氏所有の活躍馬の1頭に名を連ね、過去の名馬たちに肩を並べる可能性も十分である。