③フォーエヴァーダーリングの2024(牡・父レイデオロ)
落札価格:3億3000万円(税込)
落札者:藤田晋
続いて紹介するのは、77番目に登場した、フォーエヴァーダーリングの2024(父レイデオロ)。こちらも価格は上がっていき、最終的には3億3000万円(税込)で藤田晋氏が落札。この藤田晋氏に関しては、もう皆さんご存知ではあると思うが、ウマ娘などを手掛けるサイバーエージェントの代表である。
4年前に馬主業を始めると、翌年にはNZ Tをジャングロが制し、重賞初制覇。さらには、3年前のセレクトセールで1億780万円(税込)で落札したフォーエバーヤングは今年のサウジCを制し、いまだ現役馬ながら獲得賞金は23億円超。日本を代表して世界と戦うダート馬となっている。
そして、このフォーエヴァーダーリングの2024は、そのフォーエバーヤングの半弟。兄と同じくセレクトセールで藤田晋氏のもとに渡ったこととなる。
父のレイデオロは、現役時代はダービーと天皇賞(秋)という、東京コースのG1を2勝。代表的な産駒としては、今年の阪神大賞典を制したサンライズアースや、今年の目黒記念を制したアドマイヤテラなどがいる。
そして母のフォーエヴァーダーリングは、米国産馬でダート1300mの米G2勝ち馬。前述したフォーエバーヤング(父リアルスティール)のほかにも、アルテミスS勝ち馬のブラウンラチェット(父キズナ)を輩出している。
父レイデオロの産駒は芝馬が多く、このフォーエヴァーダーリングの2024もどちらかといえば芝で活躍する可能性が高そうな印象を受ける。
兄と同じ勝負服を背にしながら、兄とは違う道を進んで頂点を目指す、そんなストーリーを描いてしまうような、藤田晋氏の落札であった。