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2012年ヴィクトリアマイルを制したホエールキャプチャ
2012年ヴィクトリアマイルを制したホエールキャプチャ

2位 ホエールキャプチャ (5億3,231万6000円)

性別:牝馬
戦績:30戦7勝[ 7-4-5-14 ]
主な勝ち鞍:12年ヴィクトリアマイル(G1)、13年府中牝馬S(G2)

 クロフネ第6世代として、産駒初のクラシック制覇へあと一歩まで迫った、父の毛色を受け継ぐ芦毛のホエールキャプチャが、第2位にランク入りした。

 デビュー2戦目で初勝利を挙げたホエールキャプチャは、続くオープン戦では、のちのクラシック3冠馬オルフェーヴルを破り連勝する。ファンタジーS3着を経て出走した阪神JFでは、断然人気のレーヴディソールに食い下がっての2着。G1制覇とはならなかったが、早くから世代トップクラスの実力を見せて、クロフネ産駒初のクラシック制覇が期待された。

 3歳初戦のクイーンCで重賞初制覇を飾ると、有力馬として参戦したクラシックでは桜花賞は後方待機から直線、脚を伸ばすも届かず2着。オークスでもあと一歩届かず3着と、期待されたクラシックを勝ち切れなかったホエールキャプチャ。秋、初戦のローズSで勝利するが、最後の一冠、秋華賞でも3着と、あと一歩のところでG1のタイトルには手が届かなかったが、ここまでデビューから11戦4勝、2着3回、3着3回で約2.5億を獲得した。

 4歳になったホエールキャプチャはついに、善戦続きにピリオドを打ちG1のタイトルを手に入れる。始動戦の中山牝馬Sは5着になるが、続くヴィクトリアマイルで連覇を狙った3冠牝馬アパパネらを相手に、好位の内で脚を溜めると直線、力強く抜け出し、ついにG1初制覇を飾った。

 その後のレースではG1勝利は挙げられなかったが、重賞2勝、G1でも2着の成績を収めるなど、7歳まで息の長い現役生活を続けたホエールキャプチャ。クロフネ産駒初のクラシック制覇とはならなかったが、ヴィクトリアマイルを含む重賞5勝を挙げて、総獲得賞金は5億円を超えた。

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