4位 アップトゥデイト (4億8,820万5000円)
性別:牡馬
戦績:37戦10勝[10-11-2-14]
主な勝ち鞍:15年中山グランドジャンプ(J・G1)、15年中山大障害(J・G1)
無尽蔵のスタミナで、障害王オジュウチョウサンの好敵手として幾多の名勝負を演じ、ジャンプグレード制導入後初の、春秋J・G1連覇を達成したアップトゥデイトが、第4位にランク入りした。
デビュー時はダート戦で活躍したアップトゥデイトは、デビュー戦で初勝利を挙げると、兵庫ジュニアGPで2着、全日本2歳優駿では3着に入り、平地のダート戦線で活躍した。年明けもダート戦を走るが一転、凡走続きとなる。通算15戦2勝、獲得賞金も約3000万円と成績が振るわず、平地に見切りをつけて、4歳の9月から障害に転向する。
障害転向2戦目で勝利を挙げると、続くオープン戦も連勝して4歳シーズンを終えたアップトゥデイトは年が明け、初重賞挑戦となる阪神スプリングジャンプに出走。1番人気に支持されるも4着に敗れるが、春の障害王決定戦・中山グランドジャンプでは好位からレースを進めると、2着に大差をつけるレコード勝ちで、障害転向6戦目にしてJ・G1初勝利を飾る。
続く小倉サマージャンプも連勝すると、迎えた伝統の中山大障害。ここでも好位追走から直線で先頭を交わして勝利を収めたアップトゥデイトは、障害のトップ戦線に参戦して初年度で、ジャンプグレード制導入後初の春秋J・G1連覇を達成した。この結果、最優秀障害馬に選出され、この年は約1.7億円を獲得した。
連覇を狙った翌年の中山グランドジャンプは、怪我のため出走を見送る。その後の中山大障害では、この年から台頭してきた障害界の絶対王者オジュウチョウサンの前に敗れ、以後、J・G1での最高が2着と、常にオジュウチョウサンに敗れる結果となった。だが、それ以外の重賞では引退までに3勝をするなど、存在感を見せたアップトゥデイトは、総額4.8億円を超える賞金を稼ぎ、障害界で一時代を築き上げた。