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2023年スプリンターズSを制したママコチャ
2023年スプリンターズSを制したママコチャ

5位 ママコチャ (4億5,953万7000円)

性別:牝馬
戦績:21戦7勝[ 7-4-3-7 ]
主な勝ち鞍:23年スプリンターズS(G1)、25年オーシャンS(G3)

 スプリント界のトップランナーとして走り続け、2023年にはスプリンターズSを制覇。この勝利でクロフネ産駒の19年連続JRA重賞勝利に貢献したママコチャが、第5位にランク入りした。

 デビュー3戦目で初勝利を挙げると重賞初挑戦のファンタジーSで3着に入り2歳シーズンを終え、年明けの始動戦を2着。6月の条件戦で2勝目を挙げると、その後連勝を飾り3連勝でオープン入りする。12月のターコイズSでは1番人気ながら5着に終わり、デビューからここまで9戦4勝、獲得賞金は約6600万円に留まった。

 4歳になったママコチャは、始動戦の阪神牝馬Sを9着敗退後、続くオープン戦を勝利で飾る。初の1200m戦の北九州記念では、中団追走から直線で鋭く脚を伸ばすも2着と敗れたが賞金約1600万円を加算させる。その後出走したスプリンターズSでは、好位3番手の追走から直線で抜け出すと、最後は内から伸びてきたマッドクールとの叩き合いをハナ差制し、G1初制覇を果たした。

 この勝利でクロフネ産駒は、2005年フサイチリシャールの東京スポーツ杯2歳S制覇から、19年連続JRA重賞制覇となり、歴代1位タイの記録となった。年内最終戦の阪神カップは5着に敗れたが、この年から新設された最優秀スプリンターに選出。この年は約2.2億円を稼いだ。

 翌5歳シーズンはセントウルSでの2着はあったものの、勝利を挙げることはできず、この年の獲得賞金も約5600万円に終わった。なお、代表格ママコチャの重賞未勝利で、クロフネ産駒のJRA重賞勝利記録は、19年連続でストップした。

 6歳を迎えた2025年。始動戦のオーシャンSを制し復活すると、高松宮記念は3着、京王杯スプリングCでは2着に入り、ここまで総額4.5億を超える賞金を獲得。クロフネ産駒の名スプリンターとしての地位を築いている。

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