6位 カレンチャン (4億5,387万3900円)
性別:牝馬
戦績:18戦9勝[ 9-3-1-5 ]
主な勝ち鞍:11年スプリンターズS(G1)、12年高松宮記念(G1)
2007年生まれのクロフネ第5世代として短距離戦線を引っ張り、スプリントG1・2勝したカレンチャンが、第6位にランク入りした。
父クロフネの芦毛を受け継いだ快速娘は、デビュー2戦目のダート1200mで初勝利を挙げると、続く条件戦も、初めての芝ながら連勝を飾る。4戦目の桜花賞トライアル・フィリーズレビューは8着。次のオープン戦では2着と、勝ち切れなかったが、自己条件に戻った一戦で快勝した。この年は5戦3勝、約4000万円を獲得して、休養に入った。
7か月ぶりの実績となった年明けの始動戦は3着に敗れた。しかし、続く条件戦を快勝してオープン入りしたカレンチャンは、阪神牝馬Sに出走。1番人気に支持されると、好位から直線で内から伸びて、重賞初制覇を飾った。その後3か月の休養を挟み、函館スプリントSに出走する。ここをコースタイレコードで勝利して、重賞連勝を飾ると、キーンランドCでも勝利を収める。これで4連勝、重賞は3連勝となり、続くスプリンターズSでは、後方待機から上がり33秒8の末脚を見せて、G1初挑戦で見事に勝利を飾った。
その後は香港スプリントにも出走。初海外遠征ながら5着に入ったカレンチャンは、この年は7戦5勝、G1を含む、重賞4勝で最優秀短距離馬も受賞。香港での賞金、約481万円も加算させて、合計で約2.6億円を獲得した。
勢いに乗った快速女王はさらに翌年の高松宮記念で、のちに香港スプリント連覇を果たすロードカナロアを3着に下し、スプリントG1・2勝目を挙げる。連覇を狙った秋のスプリンターズSは2着に敗れたが、この年も約1.5億円を獲得。最優秀4歳以上牝馬にも選出された、快速女王は引退までに日本、香港で4.5億円を超える賞金を獲得した。