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2021年桜花賞を制したソダシ
2021年桜花賞を制したソダシ

1位 ソダシ (6億2,923万4000円)

性別:牝馬
戦績:16戦7勝[ 7-2-2-5 ]
主な勝ち鞍:20年阪神JF(G1)、21年桜花賞(G1)、22年ヴィクトリアマイル(G1)

 世界的にも珍しい白毛馬として史上初めて芝重賞勝利、G1勝利、牝馬クラシック初出走、初勝利を達成。クロフネにクラシック制覇をもたらした代表産駒といっても過言ではない純白の女王ソダシが、第1位に輝いた。

 デビュー当初から珍しい白毛馬のアイドルホースとして人気を集めたソダシは、デビュー戦から連戦連勝の活躍を見せる。札幌2歳Sで白毛馬初の芝重賞制覇を達成すると、阪神JFではゴール前の接戦を制覇してG1勝利。白毛馬として初の快挙を次々と達成したソダシは、人気もさることながら、実力も兼ね備えた、まさにスーパーホースだった。最優秀2歳牝馬に輝き、獲得賞金も約1.2億円となった。

 4戦無敗のまま、ぶっつけで挑んだ桜花賞では、好スタートから好位追走すると、直線半ばに先頭に立つと、そのまま押し切って1着でゴール。白毛馬として牝馬クラシックを制覇すると共に、父クロフネにも初のクラシック制覇をもたらした。続くオークスでは距離の壁もあり8着に敗れ、連勝は5でストップした。しかし、夏の札幌記念では海外G1制覇を果たしたラヴズオンリーユーを撃破して、クロフネ産駒としてJRA平地重賞では初となる2000mでの勝利を飾った。ソダシはこの年の秋に、ダートにも挑戦し敗れはしたが、5戦2勝の成績で約2億円を獲得。最優秀3歳牝馬にも輝いた。

 古馬となっても競馬界を引っ張る存在のソダシは、フェブラリーSで3着に好走。さらにヴィクトリアマイルでは、積極的な先行策でG1・3勝目を飾り、2歳から3年連続のG1制覇を達成した。その後は勝利こそなかったが、白毛馬という単なる話題性だけではなく、この時代の競馬人気を引っ張る存在として活躍を見せた。

 そして、マイルチャンピオンシップで3着に入り約4500万円を獲得して、クロフネ産駒の獲得賞金ランキングでトップに立った。ソダシは、その後も賞金を加算させて、引退までに総額6億円を超える賞金を稼いだ。

【了】

(文●目白明

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