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PoeticFlare (Photo by Harry Trump_Getty Images)
父のPoetic Flare (Photo by Harry Trump_Getty Images)

⑤バンデラス

父:ポエティックフレア
母:ウエスタンマンデラ
母の父:ネオユニヴァース
性別:牡馬
生年月日:2023年2月5日
毛色:鹿毛
調教師:【美浦】上原佑紀
生産者:ノーザンファーム

 父のポエティックフレアは2021年の英2000ギニーやセントジェイムズパレスSなど、芝のマイルG1を2勝し種牡馬入り。今年デビューする産駒がファーストクロップとなる。

 そんな父の初年度の交配相手に選ばれた1頭がウエスタンマンデラ。2025年時点で目立った繁殖成績は残せていないが、彼女の兄弟にはワールドエースやワールドプレミア、ヴェルトライゼンデなどの活躍馬が多数いる。

 この2頭の間に産まれたバンデラスは、Be My Guestの5×4というクロスを内包。現役馬では現3勝クラスのレッドヴェロシティなどがこれを所持しているが、それほど日本競馬での数は多くないインブリードである。

 だが、Be My Guestの血自体はタイトルホルダーやサンレイポケットなど、中長距離のG1で好成績を残した馬達が受け継いでおり、スタミナ勝負にはかなり強い血脈といえる。父方の血統的にも洋芝などの重い馬場が向きそうで、消耗戦になった際はかなりの強さを見せるかもしれない。

 バンデラスの馬名由来は「人名より」で登録されている。海外にアントニオ・バンデラスというハリウッド俳優がいるため、もしかすると彼にあやかってつけられた名かもしれない。
 
 アカデミー主演男優賞にノミネートされた経験のあるアントニオのように、バンデラスもクラシック、果てはダービーで堂々と主人公を演じる存在となってもらいたいものだ。

【了】

(文●小早川涼風

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