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断トツの結果に驚き!24年“2歳”アーニング・インデックスランク【8位】強烈…大舞台にめっぽう強い血統

text by 小早川涼風

今年も次世代の馬たちによる戦いがいよいよ幕を開ける。新種牡馬の産駒や評判馬のデビュー戦が気になるところだが、2歳戦から活躍する種牡馬を知ることも重要だろう。そこで今回は2024年の2歳戦においてアーニングインデックスが高かった種牡馬をランキング形式で紹介し、産駒の傾向や特徴を見ていく。今回は第8位。

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アーニング・インデックス

アーニング・インデックスとは、種牡馬の成績を判定するひとつの目安値である。
「Average Earnings Index」を略して、AEIやEIと記述される。
出走馬1頭あたりの収得賞金の平均値を1.00として、数値が大きくなるほど産駒が多くの賞金を獲得していることを表す。結果は以下の数式で求められる。(今回は2歳戦のみが対象)
(産駒の総獲得賞金÷産駒の出走頭数)÷(出走馬の総獲得賞金÷総出走頭数)

※今回の記事では、出走頭数が30頭以下の種牡馬は対象外。またドゥラメンテは2024年がラストクロップのため、ランキングから除外しています。
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2014年ジャパンCを制したエピファネイア
2014年ジャパンCを制したエピファネイア

8位 エピファネイア(1.46)

 名牝シーザリオの息子にして、デアリングタクトやエフフォーリアなど、多くの活躍馬を送り込んだ名種牡馬。2025年の3歳世代にもジョバンニを筆頭としたクラシックタイトルを狙える素質馬がスタンバイしている。

 産駒の仕上がりは早く、新馬戦から好走する馬を数多く送り出している。2024年の6月は2歳戦の複勝率が4割を超え、7月から9月までは複勝率5割以上をキープしていた。

 勝率も7月は3割を超えており、安定して走る馬をコンスタントに輩出している種牡馬といえるだろう。また、芝に比べてダートの活躍は少ないが、中距離での勝利が多いところはチェックしておきたい。

 さらに、デアリングタクトの牝馬三冠やエフフォーリアの3歳での天皇賞(秋)制覇があるように、大舞台にはめっぽう強い血統。2025年もすでにダノンデサイルがドバイシーマクラシックを制覇しており、ここぞという場面で大きな力を出すのがこの血統の特徴でもある。ゆえに東京や中山などでG1が行われる際には、かなりの信頼感がある。

 ただ、唯一京都のみ2歳戦の勝率が1割を下回っているため、京都2歳Sやデイリー杯2歳Sでは気に留めておきたいデータだ。

【了】

(文●小早川涼風

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