1位:2017年キタサンブラック(タイム:3分12秒5 天候:晴 馬場:良)
第1位は、2017年キタサンブラックが記録した3分12秒5だった。
2017年に勝ったキタサンブラックは、今回のランキングで2016年の10位に続きランクインした。前年の年度代表馬で現役最強馬として、天皇賞(春)連覇を目指して出走。サトノダイヤモンドとの2強対決を制し、レコードタイムで連覇を達成した。
レースは大逃げを打ったヤマカツライデンが引っ張り、単勝オッズ2.2倍の1番人気キタサンブラックは離れた2番手から機をうかがい、単勝オッズ2.5倍で2番人気のサトノダイヤモンドは中団8、9番手あたりにつけた。
最初の1000mは58秒3とハイペースで、1周目のスタンド前を通過する。2周目の向正面に入っても、先頭のヤマカツライデンが快調に飛ばすが、キタサンブラックはペースを乱すことなく、2番手でマイペースに進むと、3コーナー。先頭のヤマカツライデンが失速するのを見ると、満を持してキタサンブラックが進出開始する。
4コーナーで早くも先頭に立つと、迎えた直線。後方に位置するサトノダイヤモンドも前進するが、2馬身ほどのリードを保ったまま残り200mを通過したキタサンブラックの脚は衰えず、サトノダイヤモンドやシュヴァルグランの猛追を振り切り、1着でゴール。
ディープインパクトが2006年にマークしたタイムを0.9秒更新する、3分12秒5のコースレコードで、G1・5勝目を天皇賞(春)連覇で飾った。
【了】
(文●目白明)