
④ハヤヤッコ
ここまで取り上げた3頭は、ユキチャンこそミモザ賞を勝利しているものの、基本的にはダートを主戦場にしている馬たち。シラユキヒメの子どもたちはダート適性の高い馬が多かった。しかし、ついに白毛馬は芝の舞台でも活躍を見せ始める。その先駆けとなったのが、ハヤヤッコであった。
ハヤヤッコは、父キングカメハメハ、母マシュマロという血統で、2016年生まれ。母のマシュマロはシラユキヒメの第6仔で、現役時代は12戦2勝の戦績を残した白毛馬。シラユキヒメの仔であった前出3頭と違い、ハヤヤッコはシラユキヒメの孫ということになる。
そんなハヤヤッコは、芝でデビューすると、2戦目に芝で勝ち上がりを果たす。しかし、その後はダートを中心に出走し、2勝目はダートで挙げる。
そして出走したのが、レパードS。その前の青竜Sで8着に敗れていたこともあり、10番人気と伏兵評価であったが、後方から鮮やかな追い込みを決めて勝利。白毛馬として、史上初のJRA重賞制覇を果たした。
その後もずっとダートのレースを使われていたが、6歳春の日経賞で3年5ヶ月ぶりに芝のレースに出走。13番人気の低評価を覆し、タイトルホルダーの5着に健闘する。ここからは芝の中長距離に主戦場を移し、6歳夏の函館記念で2つ目の重賞タイトルを獲得。芝・ダートの両重賞制覇を達成した。
その後は重いハンデを背負うことも増えて苦戦が続いたが、8歳時のアルゼンチン共和国杯では、58.5キロのトップハンデを背負いながら最後方から全馬をごぼう抜き。8歳にして、重賞3勝目を飾った。9歳となった今年も、現役生活を続行。3歳時に喉の炎症で5ヶ月ほど休養をとった以外は、大きな怪我もなく9歳まで現役を続けているハヤヤッコ。
白毛馬は体質が弱いというのは昔の話で、ハヤヤッコにはキャリア50戦(8歳時まででキャリア43戦)を目指して、走り続けてもらいたい。