HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » サンデーサイレンス産駒獲得賞金ランキング。「日本競馬に革命を起こした」産駒で最も賞金を稼いだのは? » ページ 8
Special Week
第19回ジャパンカップを制したときのスペシャルウィーク(写真左)

3位 スペシャルウィーク(10億9,262万3,000円)

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性別:牡馬
戦績:17戦10勝 [10-4-2-1]
主な勝ち鞍:99年ジャパンカップ(G1)、天皇賞・秋(G1)、天皇賞・春(G1)、98年日本ダービー(G1)
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 日高生まれのサンデー産駒、スペシャルウィークが堂々の3位にランク入りした。17戦すべてを国内で走り切ったスペシャルウィークは、同期のライバルが“豊作”過ぎたため、JRA賞には縁がなかった。だが、4着以下に敗れたのは1回のみという堅実な走りで、4つの主要なG1レースを勝ち切り、生涯で11億円近くもの賞金を獲得することになる。

 3歳時は、クラシック3冠すべて、またジャパンカップでも単勝1番人気の支持を集めたが、名手・武豊に日本ダービー初制覇をもたらす1冠のみに終わった。しかし、この年は8戦4勝、2着と3着が2回ずつという安定ぶりで、4億5000万円近くを稼ぎ出した。

 4歳を迎えたスペシャルウィークは、AJCCから始動して快勝。賞金6500万円ほどを加算すると、阪神大賞典も制し、さらに同額の賞金を上積み。迎えた天皇賞(春)も勝ち切って1億3000万円超を加算した。

 秋には天皇賞・春秋連覇の偉業を達成。さらにジャパンカップも制し、それぞれ1億3000万円を超える賞金を獲得した。有馬記念こそ、同期の怪物外国産馬だったグラスワンダーの2着に惜敗するも、この年は8戦5勝、2着2回とほぼ完璧な成績を収め、約6億4000万円を稼ぎ出して種牡馬入りを果たした。

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