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Generation_
2012年クラシック世代

③2012年クラシック世代

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■GⅠ勝利数 中央28勝、地方13勝、海外3勝 合計44勝
■主な活躍馬
ジェンティルドンナ(牝馬三冠、ジャパンC連覇、ドバイシーマC、有馬記念)
ゴールドシップ(皐月賞、菊花賞、有馬記念、宝塚記念連覇、天皇賞・春)
ホッコータルマエ(チャンピオンズC、東京大賞典連覇、川崎記念3連覇など)
ジャスタウェイ(天皇賞・秋、ドバイデューティフリー、安田記念)
フェノーメノ(天皇賞・春連覇)
ストレイトガール(ヴィクトリアマイル連覇、スプリンターズS)
ヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル連覇)
スピルバーグ(天皇賞・秋)
ディープブリランテ(東京優駿)
ハナズゴール(オールエイジドS)
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 前回までの2世代は、牡馬クラシック戦線を中心に取り上げてきたが、2012年クラシック組は牝馬から語りたい。

 まず2歳時に注目を集めたのは、デビュー2戦目で阪神JFを制した天才少女ジョワドヴィーヴル。しかし、3歳になってからはチューリップ賞と桜花賞で連敗。さらには骨折により、クラシック戦線からの離脱を余儀なくされてしまった。

 その桜花賞でワンツーを決めたのが、ジェンティルドンナとヴィルシーナ。この構図はオークスと秋華賞でも変わらず、ジェンティルドンナは史上4頭目となる牝馬3冠を達成した。また、牝馬3冠すべてで同じ2頭がワンツーフィニッシュになるのは、史上初の出来事であった。

 その後ジェンティルドンナは、史上初となるジャパンC連覇を果たすなど、G1・7勝を挙げる大活躍。一方のヴィルシーナも、4歳時、5歳時とヴィクトリアマイル連覇を果たした。悲願のG1制覇で、シルバーコレクターという汚名も返上した。

 そして信じられないことに、ヴィルシーナが連覇を達成した翌年からは、ストレイトガールが6歳時、7歳時とヴィクトリアマイルを連覇。2013年組が4連覇を達成し、前後の世代を蹂躙した。

 一方の牡馬は、ディープブリランテがダービー馬となったものの、屈腱炎により電撃引退。残りのクラシック2冠を制したのは、芦毛の怪物・ゴールドシップであった。ゴールドシップはその後、宝塚記念連覇を含むG1・6勝。気分屋な部分はあったが、ハマると恐ろしく強かった。

 クラシックではダービーのみ出走して11着という結果ながら、突如覚醒したのがジャスタウェイであった。4歳時の天皇賞(秋)で同期ジェンティルドンナを4馬身突き離す圧勝を見せると、そこから4連勝で日本馬初の世界ランク1位まで上り詰めた。

 ちなみに、彼らが5歳となった2014年の有馬記念では、ジェンティルドンナ、ゴールドシップ、ジャスタウェイの3頭が揃い踏み。ジェンティルドンナが勝利して、有終の美を飾った。

 そしてダートでは、ホッコータルマエが史上初となるG1級10勝を達成。月並みな表現だが、本当によくG1を勝つ世代であった。

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