
2位 クロノジェネシス(12億473万)
——
性別:牝馬
戦績:17戦8勝 [8-3-4-2]
主な勝ち鞍:2019年秋華賞(G1)、2020年有馬記念(G1)、2020,2021年宝塚記念(G1)
——
空前のグランプリ4連覇の偉業を目指し、ラストランとなった有馬記念に出走。結果は3着に敗れたものの、牝馬として史上初となるグランプリ3連覇を達成したクロノジェネシスが2位にランクインした。
2018年にデビュー2連勝を果たすと、3戦目で初G1の阪神JFに出走し、2着に好走した。翌年、牝馬クラシックの桜花賞、オークスともに3着と奮闘する。オークスから直行で向かった秋華賞では、プラス20kgながら見事に勝利、G1初制覇を果たした。
続くエリザベス女王杯こそ5着に敗れたものの、3歳終了時点で獲得賞金は2億円を突破していた。
4歳春には、京都記念の優勝を皮切りに、大阪杯で2着、宝塚記念でグランプリ初制覇と、抜群の安定感を誇った。秋は天皇賞(秋)から始動して3着に入ると、接戦の末に有馬記念を制し、春秋グランプリ制覇の偉業を成し遂げた。4歳シーズンのみで、4億円超の賞金を上積みした。
5歳となった21年のクロノジェネシスは、ドバイシーマクラシック2着の後、帰国初戦の宝塚記念を快勝し、史上3頭目のグランプリ3連覇を成し遂げた。
秋には、日本競馬の悲願達成を目指して凱旋門賞へと挑戦することになる。父のバゴが同レースを制していることもあり血統面からも期待されたが、結果は7着。生涯最低着順に敗れた。その後、史上初のグランプリ4連覇を目指して有馬記念に出走。惜しくも3着となり、繁殖入りした。
クロノジェネシスの生涯獲得賞金12億円超は、歴代牝馬としても5位にランクされ、芦毛の牝馬に限定すれば断トツの額である。早ければ、現2歳馬となった父エピファネイアの長男が、今夏にも競馬場で見られるかもしれない。また、昨年生まれたサートゥルナーリア産駒の“芦毛”の牝馬には、クロノジェネシスの後継馬としての期待が集まる。