
7位 セイウンスカイ(6億1,028万円)
——
性別:牡馬
戦績:13戦7勝 [7-1-1-4]
主な勝ち鞍:1998年皐月賞(G1)、1998年菊花賞(G1)
——
7位に登場したのは、“最強世代”との呼び声も高い1998年のクラシック戦線で、皐月賞と菊花賞の二冠を達成したセイウンスカイだ。
この年のクラシックは粒ぞろいだった。日本ダービーや天皇賞・春秋連覇、ジャパンCなどを制すことになるスペシャルウィークや、若手騎手時代の福永祐一を背にスケールの大きい走りを披露した超良血馬のキングヘイローなどと3強を形成。また、クラシックへの出走資格のなかったエルコンドルパサーやグラスワンダーという怪物級の外国産馬2頭も同期だった。
そんな強豪ひしめく世代で、二冠を達成したセイウンスカイは、豊富なスタミナを活かし積極策でライバルたちを翻弄した。
G1勝利は皐月賞と菊花賞の2勝のみだったが、この年にはG2京都大賞典も制し、獲得賞金は4億円超。これは生涯獲得賞金の約3分の2に相当する。
翌年に4歳となったセイウンスカイは、日経賞と札幌記念の高額賞金G2を2勝するなど1億7000万円以上の賞金を獲得した。しかし、天皇賞(秋)5着後には屈腱炎を発症。長期休養を経て、2001年の宝塚記念を最後に引退し、種牡馬入りとなった。
セイウンスカイは、リーディングブリーダーを手にしたこともある、老舗の西山牧場に初の牡馬クラシック制覇をもたらしたほか、良駒に恵まれなかった芦毛の父・シェリフズスターの無念を晴らすようなパフォーマンスを届けた。スター性のある同期の陰に隠れながらも、大一番に発揮した華麗な逃げ切り劇は、いまだに芦毛ファンの記憶から離れようとしない。