【今週の福永祐一厩舎】阪神JFに重賞馬ランフォーヴァウが出走! 16年ぶりの開業初年度G1制覇なるか
今週の福永祐一厩舎は、土曜日に中京競馬場で行われる中日新聞杯(G3、芝2000m)の1鞍、日曜日は中京と京都競馬場で2鞍ずつの合計5頭が出走を予定している。
最注目は、8日(日)の11R・阪神ジュベナイルフィリーズ(G1、牝馬、芝1600m)に出走するランフォーヴァウ(牝2)だ。
11月のデイリー杯2歳S(G2、芝1600m)では、未勝利を快勝したばかりの身ながら、単勝2.6倍の支持を集め、見事人気に応えた。道中は、4番手のインで脚を溜め、直線に入り逃げ馬の外へ誘導されると、さらに外から迫る2着馬の追撃を封じ込め、3戦目での重賞制覇を果たした。
将来性豊かな素質馬が、厩舎開業初年度G1制覇という偉業をもたらすか。達成すれば、2008年の鹿戸雄一調教師以来16年ぶり、史上7人目の快挙となる。
また、7日(土)に行われる中日新聞杯には、堅実な差し脚が持ち味のベテラン馬フライライクバード(セン7)が出走する。
前走11月の福島記念(G3)では、2走前のケフェウスS(OP)を強い競馬で完勝したこともあり、2番人気の支持を集めたが10着に敗れた。
道中は4番手あたりを追走も、外から各馬が進出を開始し始めると、徐々にポジションを下げてしまい、直線でも盛り返せなかった。21年の秋にオープン昇級後、14戦目となる今回は、待望の重賞タイトルが欲しいところだろう。
8日の京都5R・新馬戦(芝1800m)では、スティレセイル(父キズナ・牝2)がデビューする。
サンデーサラブレッドクラブで、牝馬ながら総額5000万円の高値で募集された同馬は、半兄に22年の共同通信杯を勝っているダノンベルーガ(父ハーツクライ・牡5)や、半姉に今年の秋華賞で2着に入ったボンドガール(父ダイワメジャー・牝3)などを輩出してきた血統となっている。
スティレセイルの父は、今年のリーディングサイアー独走中のキズナということもあり、さらなる飛躍が期待される。
先週は福永祐一厩舎は、11月30日(土)の京都12R・3歳以上2勝クラス(芝1800m)にチャンネルトンネル(牡3)が、中京10R・中京日経賞(3歳以上2勝クラス、芝1600m)にはケイデンシーマーク(牝4)が出走したが、それぞれ2着に惜敗した。
10月の宝ケ池特別(3歳以上2勝クラス、芝1600m)でアタマ差の2着に惜敗したチャンネルトンネルは、世界的名手ライアン・ムーアが騎乗したものの、少頭数のなか、レース中盤からハナに立つ競馬を展開。直線では、目標とされた格好となり1馬身及ばず人気に応えることができなかった。
また、2021年のマイラーズC(G2)勝ちなど重賞3勝を挙げたケイデンスコールの全妹にあたるケイデンシーマークは、単勝5.7倍の4番人気で出走し、好位追走から直線で追い上げたが、クビ差届かなかった。
【了】
(文●TOM)
2024年12月7日(土)
競馬場 | レース名 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 着順 |
---|---|---|---|---|---|
中京11R | 中日新聞杯(3歳上オープン) | フライライクバード | せん7 | 小崎 綾也 | 12着 |
2024年12月8日(日)
競馬場 | レース名 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 着順 |
---|---|---|---|---|---|
京都5R | メイクデビュー京都(2歳新馬) | スティレセイル | 牝2 | 坂井 瑠星 | 9着 |
京都11R | 阪神ジュベナイルF(2歳オープン) | ランフォーヴァウ | 牝2 | 松山 弘平 | 11着 |
中京2R | 2歳未勝利 | シュタールペスカ | 牡2 | 小沢 大仁 | 4着 |
中京6R | 3歳上1勝クラス | アスクデビューモア | 牡3 | 今村 聖奈 | 1着 |
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