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本命不在のマイル王決定戦。混迷極める“三つ巴”の様相【マイルCS スポーツ新聞&競馬専門誌の見解】

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競馬ファンであれば、競馬予想をするうえで信頼するスポーツ新聞や競馬新聞があるものだろう。競馬チャンネルでは、スポーツ新聞6紙、競馬専門誌4紙を購入(15日付け)し、今週17日(日)京都競馬場で開催されるG1マイルチャンピオンシップの各紙本命(◎)数を集計した結果、三つ巴の様相が浮かび上がってきた。

馬番 馬名 スポーツ紙 競馬専門紙 合計
1 1 コムストックロード 0 0 0
1 2 ブレイディヴェーグ 7 6 13
2 3 バルサムノート 0 0 0
2 4 ナミュール 7 7 14
3 5 ジュンブロッサム 3 1 4
3 6 オオバンブルマイ 3 2 5
4 7 マテンロウスカイ 3 2 5
4 8 フィアスプライド 0 0 0
5 9 ニホンピロキーフ 1 0 1
5 10 レイベリング 0 0 0
6 11 チャリン 10 2 12
6 12 アルナシーム 1 0 1
7 13 ソウルラッシュ 8 1 9
7 14 ウインマーベル 1 0 1
8 15 セリフォス 1 0 1
8 16 タイムトゥヘヴン 1 0 1
8 17 エルトンバローズ 3 1 4

 先週のエリザベス女王杯では、最も◎数を稼いだレガレイラ&ルメールが5着に沈み、◎数2番手だったスタニングローズが勝利した(最終オッズでは3番人気)。さらに、12番人気のラヴェル(◎数はゼロ)が2着に入る波乱の結果となった。

 今週は京都競馬場でG1マイルチャンピオンシップが行われる。現在の日本のマイル路線は、春の安田記念で香港馬ロマンチックウォリアーが圧勝したことが示す通り、本命不在の状況だ。

 そんな中、牝馬路線からブレイディヴェーグが参戦し、富士Sを制したジュンブロッサムも加わったことで、さらに混迷を極めている。さらに、マイルCSには欧州からの刺客・チャリンが出走することとなり、予想する側はどの馬を本命にすればよいか迷う状況だろう。

 というわけで、当企画では専門家たちが本命に据えた馬たちがどの馬だったのかをチェックしていこう。

 今年の秋G1戦線では、ほぼ想定人気順通りに◎数を稼ぐ1番手が共通していたが、マイルチャンピオンシップでは三つ巴の戦いとなった。

 連覇が期待されるナミュールが1番手(スポーツ新聞7◎、専門誌7◎、計14◎)、新興勢力の中でも最有力候補のブレイディヴェーグ(スポーツ新聞7◎、専門誌6◎、計13◎)、そして欧州から参戦するチャリン(スポーツ新聞10◎、専門誌2◎、計12◎)の3頭だ。

 ナミュールのこれまでの実績や、ブレイディヴェーグのポテンシャルの高さが評価されるのは順当といえるだろう。特筆すべきは、スポーツ新聞の記者から高い評価を得たチャリンだ。

 欧州現役最強マイラーという肩書きを引っ提げて来日したチャリンだが、調教ではあまり「動かない」という情報もある。それでも評価されるのは、実績やダークエンジェル産駒という血統的な裏付けが要因と考えられる。また、当日の京都付近の天気は雨予報。欧州の馬場は日本の馬場よりも緩い馬場が多いため、当日の馬場状態がチャリンに有利に働く可能性も示唆されている。

 本命不在の秋のマイル王決定戦は、日本のマイル女王の連覇が果たされるのか、新興勢力が新しい時代の幕を開けるのか、それとも海外からの刺客が安田記念同様にタイトルをさらっていくのか。

 予想が難解な一戦だが、観戦する分には非常に見応えのあるレースとなりそうだ。

【了】

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