【今週の武豊】ラッキーライラック半妹ブラックソンソルトがデビュー! GⅠではファンに大盤振る舞いか？

2024/11/18

text by TOM

take yutaka

　今週の武豊騎手は、日曜のマイルチャンピオンシップ（G1、1600m）など土、日ともに京都競馬場で7鞍ずつに騎乗し、合計14鞍を予定している。

　注目の17日(日)京都11R・マイルCSで騎乗するのが、昨年オーストラリアで行われた「ゴールデンイーグル」を勝ち、超高額賞金の約5億円を手にしたオオバンブルマイ（牡4、栗東・吉村圭司厩舎）である。

　これまでに4回コンビを組んで、23年のアーリントンCを制している。さらに決して得意ではない距離で行われた2走前のキーンランドCでは鋭く追い込んで3着と好走した。

　武騎手は、13日に更新した自身のオフィシャルサイトで「この強力なメンバーに入ってしまうとボクのオオバンブルマイは伏兵の評価となってしまうんでしょうけど」と評した。

　一方で、「こんなに地味な扱いならと、反骨心も湧き上がってきます」と士気の高まりを記している。「先週の追い切りは抜群の動きでしたし、京都のマイルという条件もピッタリです」と自信ものぞかせており、3戦連続騎乗となる“レジェンド”の手腕で一発あっても不思議ではない存在だ。

　16日(土)には京都5R・新馬戦（芝1400m）で、2019、20年エリザベス女王杯連覇などG1・4勝を挙げたラッキーライラックの半妹ブラックソンソルト（父アドマイヤマーズ・牝2、栗東・松永幹夫厩舎）に騎乗する。

　雄大な馬格の持ち主だった姉と違い、小柄な馬体重での出走となりそうだが、良血馬の初戦から目が離せない。

　先週は、10日(日)の京都11R・エリザベス女王杯でハーパー（牝4、栗東・友道康夫厩舎）と、前走の府中牝馬S（G2）に続き2回目のコンビを組んで臨んだが17着だった。

　ハーパーは、昨年の牝馬クラシック路線で上位争いを演じ、エリザベス女王杯でも3着に好走した。ところが続く有馬記念9着から前走まで4戦連続で着順を落としていた。陣営は、今回初めてブリンカーをつけて走りの改善を試みたが、復活の兆しを見出すことはできなかった。

　そして、ハーパーは11月14日（木）付けで競走馬登録抹消となった。今後は北海道勇払郡安平町のノーザンファームで繁殖馬となる予定だ。

　同日の京都9R・黄菊賞（2歳1勝クラス、芝2000m）でデビュー2連勝をかけて臨んだキタサンブラック産駒のヤマニンブークリエ（牡2、松永幹夫厩舎）は逃げて2着。

　9日(土)京都5R・新馬戦では、23年のセレクトセールにおいて2億9000万円（税抜）で取り引きされた評判馬のアスクセクシーモア（牡2、福永祐一厩舎）に騎乗した。

　好位追走の積極的な競馬をみせたが、直線で失速して最下位の14着に敗れ、単勝1.5倍の断然人気に応えることができなかった。

　また、京都5R・新馬戦（芝2000m）でコンビを組む予定だったキタサンブラックの半弟アルマデオロ（父レイデオロ・牡、栗東・清水久詞厩舎）は、感冒のため枠順確定前に出走取消となった。

【了】

（文●TOM）

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