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【ブリーダーズカップ2026総括】フォーエバーヤング5着…ソヴリンティが有終の美で引退! 日本馬に新たなヒーロー誕生も

2026年ブリーダーズカップクラシック・5着フォーエバーヤング(写真右)【Getty Images】
2026年ブリーダーズカップクラシック・5着フォーエバーヤング(写真右)【Getty Images】

現地時間10月30日(金)と31日(土)、アメリカ・キーンランド競馬場でブリーダーズカップ2026が開催された。2日間で14のG1が行われ、日本調教馬8頭は1勝。前年のBCクラシック覇者フォーエバーヤングが5着に敗れる一方、BCスプリントではテーオーエルビスが日本馬初制覇を成し遂げた。

海外勢ではソヴリンティがBCクラシックを制し、欧州の3歳馬ベンヴェヌートチェッリーニもBCターフで優勝。日本勢の明暗と、2027年に向けて注目したい馬たちを振り返る。

BCスプリント:テーオーエルビスが日本馬初制覇。米G1を連勝

2026年ブリーダーズカップスプリントを制したテーオーエルビス【Getty Images】
2026年ブリーダーズカップスプリントを制したテーオーエルビス【Getty Images】

 日本勢の最大のハイライトとなったのは、BCスプリント(G1・ダート1200m)を制したテーオーエルビスの勝利だった。

 坂井瑠星騎手を背に、13頭立ての序盤は後方で脚をためた。1番人気のイングリッシュマンが直線で抜け出し、一時は後続を引き離したが、外からテーオーエルビスが猛追。ゴール前で差し切り、1馬身1/4差をつけて優勝した。勝ち時計は1分8秒20だった。

 同馬は5月のチャーチルダウンズS(G1・ダート1400m)でも勝利しており、これで米国遠征2戦2勝。約半年ぶりの実戦で距離が200m短くなっても、末脚の威力は変わらなかった。

 4歳で米G1を連勝した実績は大きい。今後もダート短距離路線で主役を争う存在となりそうだ。

BCクラシック:フォーエバーヤングは5着。ソヴリンティが圧巻の勝利

2026年ブリーダーズカップクラシックを制したソヴリンティ【Getty Images】
2026年ブリーダーズカップクラシックを制したソヴリンティ【Getty Images】

 最大の注目レースだったBCクラシック(G1・ダート2000m)は、2025年の米年度代表馬ソヴリンティが制した。

 昨年のケンタッキーダービー、ベルモントS、トラヴァーズSを勝った同馬は、前年のBCクラシックを発熱で回避。今年は1年越しの大一番に臨み、昨年の覇者フォーエバーヤングを破った。

 レースはナイツブリッジが逃げ、フォーエバーヤングが2番手を追走。ソヴリンティは中団後方から進み、4コーナーで外を回って進出すると、直線で力強く抜け出した。2着ザプーマに1馬身3/4差をつけ、勝ち時計は2分0秒36。着差以上に余裕を感じさせる内容だった。

 対照的だったのが、1番人気のフォーエバーヤングだ。逃げ馬を見る好位を確保したものの、勝負どころで手応えがあやしくなり、直線でも本来の粘りを発揮できず5着に終わった。

 勝ち馬との差は3馬身。それほど大きく離されていないが、得意とする先行策から踏ん張れなかった点は気がかりだ。

 矢作芳人調教師はレース後、狙い通りの位置を取れたにもかかわらず馬が反応しなかった、と説明している。道中の位置取りに大きな問題がなかっただけに、なおさら不可解な敗戦といえる。

 今年はサウジカップを制し、前走のジョッキークラブゴールドカップでも快勝していた。今回の一戦だけで評価を覆すのは早計。日本のスターホースの次走に引き続き注目したいところだ。

 もう1頭の日本馬テーオーパスワードは4着。木村和士騎手とのコンビで好位から粘り、フォーエバーヤングに先着した。

 ソヴリンティは今回を最後に引退し、2027年から種牡馬入りする。フォーエバーヤングとの再戦はかなわないが、最後の大舞台で見せた走りは、米ダート中距離路線の頂点にふさわしいものだった。

BCターフ:欧州勢が上位独占。3歳馬ベンヴェヌートチェッリーニが快勝

2026年ブリーダーズカップターフを制したベンヴェヌートチェッリーニ【Getty Images】
2026年ブリーダーズカップターフを制したベンヴェヌートチェッリーニ【Getty Images】

 BCターフ(G1・芝2400m)では、A.オブライエン厩舎の3歳馬ベンヴェヌートチェッリーニが優勝した。

 今年の愛ダービーを制した同馬は、前走の凱旋門賞で9着に敗れていた。しかし今回はR.ムーア騎手を背に、直線で馬群を割って力強く伸び、巻き返しに成功した。

 2着にはフランス調教馬のマップオブスターズ、3着には同じオブライエン厩舎のダイヤモンドネックレスが入った。欧州調教馬が上位3着までを独占し、BCターフにおける欧州勢の連勝は7年に伸びた。オブライエン調教師はこれでブリーダーズカップ通算24勝、BCターフ8勝目を挙げた。

 日本から参戦したディープモンスターは、果敢に先手を奪ったものの、直線で後退して14着。欧州の強豪との差が大きく表れた一戦だった。

 ベンヴェヌートチェッリーニは来年も現役を続ける方針で、香港への転戦も視野に入れている。今後、日本馬との対戦が実現するかにも注目が集まる。

日本馬8頭の全成績。アスクイキゴミの5着にも価値

日本馬8頭の全成績
レース 日本馬 着順
BCスプリント テーオーエルビス 1着
アメリカンステージ 12着
BCクラシック テーオーパスワード 4着
フォーエバーヤング 5着
BCマイル アスクイキゴミ 5着
ルガル 11着
BCダートマイル ロードフォンス 6着
BCターフ ディープモンスター 14着

海外勢の次世代スターと2027年への展望

 2027年に向けて注目したいのが、BCジュベナイルを無傷の5連勝で制したB.バファート厩舎のヒューズだ。来年のケンタッキーダービーをはじめとする米三冠路線で、有力候補の一角となりそうだ。

 BCジュベナイルフィリーズターフを制したサンゴッデスも、将来が楽しみな2歳牝馬だ。2026年はスプリントからマイルまでのG1で4勝を挙げ、着実に結果を出している。3歳となる来季は欧州クラシック戦線での活躍が期待され、距離への対応も注目点となる。

 古馬では、BCディスタフを制したナイトロジェンや、BCマイルで前年覇者ノータブルスピーチを破ったデターミニスティックがインパクトを残した。

 2027年のブリーダーズカップは、現地時間10月29日(金)と30日(土)の2日間、ニューヨークのベルモントパーク競馬場で開催される。

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【了】