【キングジョージ2026】勝利への近道はどのローテ? 過去10年好走馬の前走データを徹底分析

今週末の7月25日(土)、イギリス・アスコット競馬場を舞台に、欧州中距離路線の最高峰G1・キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークスが行われる。
今年は昨年の覇者カランダガンをはじめ、日本からマスカレードボール、ヴェルテンベルクが参戦。さらに愛ダービー馬ベンヴェヌートチェッリーニも出走を予定しており、世界トップクラスの実力馬が顔をそろえた。
今週のヨソクヒロバでは、「キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスの勝ち馬は?」という問題が出題されている。
そこで今回は、過去10年間の3着以内馬が、どのレースをステップにキングジョージへ挑んでいたのかを分析。今年の注目馬4頭が歴代の好走パターンに当てはまるのかを検証していく。
【レース概要】
レース名:キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス(G1)
開催地:イギリス・アスコット競馬場
コース:芝2390m・右回り
発走:7月25日(土)23時35分(日本時間)
現地時間:7月25日(土)15時35分
キングジョージの過去の好走馬
まずは、過去10年間の3着以内馬30頭が、どのレースをステップにキングジョージへ挑んできたのかを見ていこう。
■過去10年で最も好走馬を送り出している前哨戦は?
| 前走レース | 開催国・コース・距離 | 勝-2着-3着 | 好走頭数 |
|---|---|---|---|
| ハードウィックステークス(G2) | イギリス・芝2390m | 2-1-4 | 7頭 |
| エクリプスステークス(G1) | イギリス・芝1990m | 2-2-2 | 6頭 |
| プリンスオブウェールズステークス(G1) | イギリス・芝1990m | 1-1-2 | 4頭 |
| サンクルー大賞(G1) | フランス・芝2400m | 1-1-1 | 3頭 |
| プリティポリーステークス(G1) | アイルランド・芝2000m | 0-2-0 | 2頭 |
| 英ダービー(G1) | イギリス・芝2410m | 1-1-0 | 2頭 |
| ブリガディアジェラードステークス(G3) | イギリス・芝1990m | 1-0-0 | 1頭 |
| コロネーションカップ(G1) | イギリス・芝2410m | 1-0-0 | 1頭 |
| 愛オークス(G1) | アイルランド・芝2400m | 1-0-0 | 1頭 |
| ハンザ大賞(G2) | ドイツ・芝2400m | 0-1-0 | 1頭 |
| ヴィンテージクロップステークス(G3) | アイルランド・芝2800m | 0-1-0 | 1頭 |
| キングエドワード7世ステークス(G2) | イギリス・芝2390m | 0-0-1 | 1頭 |
※2016~2025年のデータが対象。表中のレース距離は「JRA-VAN World」を参照。
過去10年間で最も多くの好走馬を送り出しているのは、ハードウィックステークス組だ。勝ち馬2頭を含む7頭が3着以内に入っており、本番と同じアスコット競馬場・芝約2400mで行われることもあって、高い相関関係が見られる。
続くエクリプスステークス組も【2-2-2】と優秀な成績を残している。距離は約2000mとキングジョージより短いものの、エネイブルがこのローテーションから2019年、2020年に連覇を達成している。
プリンスオブウェールズステークス組も4頭が3着以内に好走。欧州古馬王道路線を歩んできた実績馬は、キングジョージでも高い信頼度を誇る。
上位3レースはいずれもイギリスで行われていることからも、人気薄であっても前走をイギリスで走ってきた馬には注目したいところだ。
続いては、今年の有力馬4頭について、前走の内容とこれまでの戦歴を振り返っていく。
■カランダガン

今年の有力馬の筆頭は、昨年の覇者カランダガンだ。
昨年と同じくサンクルー大賞をステップにキングジョージへ挑む。サンクルー大賞組は過去10年で【1-1-1】と出走数こそ多くないものの、高い好走率を誇るローテーション。
フランスのトップクラスを相手に結果を残した馬が、勢いそのままにキングジョージでも好成績を収めるケースが見られる。
さらに昨年の勝ち馬でもあり、アスコット競馬場への適性はすでに証明済み。近年のデータと実績を総合すれば、今年も優勝候補の中心といえる存在だ。
■マスカレードボール

日本から参戦するマスカレードボールは、近年の主流ローテーションには当てはまらない一頭だ。
それでも、日本でG1を制し、海外G1でも好走実績を重ねてきた能力はメンバー上位。データ面では例外的な臨戦過程だが、能力比較では決して見劣りしない。
昨年のジャパンカップでは、カランダガンにアタマ差まで迫る2着。その雪辱を果たせるかという点も大きな見どころだ。
日本馬初制覇という歴史的快挙へ向け、過去の傾向を覆せるだけの走りを見せられるか注目したい。
■ヴェルテンベルク

日本から参戦するヴェルテンベルクも、近年の好走ローテーションには当てはまらない臨戦過程で挑む。
長距離戦で培った持久力が大きな武器だが、キングジョージは2400m戦らしく、持久力に加えて瞬発力も求められる。さらに欧州特有のタフな馬場へ対応できるかも重要なポイントとなる。
今年の天皇賞(春)では、クロワデュノールにハナ差まで迫る鋭い末脚を披露。その決め手を発揮できれば、ここでも上位争いに加わる可能性は十分ある。
データ面では強調材料こそ多くないものの、展開や馬場次第では上位進出も期待できる一頭だ。
■ベンヴェヌートチェッリーニ

今年出走する3歳世代の筆頭格が、愛ダービー馬ベンヴェヌートチェッリーニだ。
近年は愛ダービー組から3着以内馬は出ていないものの、3歳馬は古馬より軽い斤量で出走できる点が大きなアドバンテージ。古馬牡馬とは5kgの斤量差がある。
さらに、愛ダービーで2着に退けた相手は英ダービー馬クリスマスデー。その実績を踏まえても、高い能力を備えていることは疑いようがない。
過去には英ダービーから参戦した3歳馬が、勝利や好走を果たしており、勢いのある3歳馬は毎年侮れない存在となっている。
今年も世代交代を印象づける走りを見せる可能性は十分にあるだろう。
■まとめ
過去10年間のデータを見ると、最も多くの好走馬を送り出しているのはハードウィックステークス組だった。
だが、今回取り上げた有力馬にはそのローテーションを歩んできた馬はおらず、例年以上にデータだけでは測れない一戦となりそうだ。
今回取り上げた馬の中で、ローテーション面で最も信頼できるのは、昨年と同じくサンクルー大賞から挑むカランダガン。昨年の覇者という実績も踏まえれば、今年も中心的な存在なのは間違いない。
一方、日本勢のマスカレードボールとヴェルテンベルクは、近年の傾向を覆せるだけの実力を示せるかがポイント。データ上は不利な臨戦過程ながら、日本馬初制覇を願う日本の競馬ファンも多いだろう。
また、3歳馬ベンヴェヌートチェッリーニも、古馬より5kg軽い斤量を武器に頂点まで駆け上がる可能性を秘めている。勢いある3歳世代を代表する一頭として、真価が問われる一戦だ。
果たして、栄冠を手にするのはどの馬なのか。過去のデータも参考にしながら、ヨソクヒロバの問題に挑戦してみてはいかがだろうか。
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【文:競馬チャンネル編集部】
【了】




